タンタンタンゴ


あらすじ

動物園にはいろんな家族がいます。

でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違ってました

ロイとシロ、ふたりのパパとタンゴ、それがタンゴの家族なのです。

感想

これはニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で実際にあった同性カップルのペンギンのお話を絵本にした『and Tango makes three』の翻訳版です。

ロイとシロは雄ペンギンのカップルです。オス同士の同性カップルなのに子どものペンギンが?と思うかも知れませんが、それは絵本を読んでみると分かります。

絵本はこの子どもペンギンのタンゴが産まれるまでのお話です。

個人的にはタンゴが生まれた瞬間のページは感動しました。

図書館から撤去?

この素敵な絵本、やはりというかなんというか、アメリカの一部の州ではこの本を図書館から撤去しようという動きがあったそうです。(実際に撤去されたかどうかまでは分かりませんが)

どうしても「父親と母親、そして子」という家族図からは離れているタンゴファミリーは、異端なファミリーとして見られるかもしれない。

だけど、とっても素敵なファミリーなんです!

暖かで、真っ直ぐで、そして子どもも読みやすいこの作品は、教育機関だけでなく、育児の絵本としても最適です。

まとめ

この作品は『同性愛』だけでなく、『家族』『育児』のテーマも読み取れます。

絵本というだけあって、読みやすく、小難しくないですし、そして「家族っていいなぁ」と思わせてくれる暖かい絵本なので、是非育児絵本のひとつとして使ってもらったり、そうでなくても普通に読み物としても最適です。