レインボーフラッグ誕生物語


内容

1978年6月25日は歴史的な一日だった。

サンフランシスコにはじめてレインボーフラッグがひるがえったのだ。

その日以来、色あざやかなレインボーフラッグは、世界中のセクシュアルマイノリティ数百万人の希望とほこりを表すシンボルとなった。

レインボーフラッグの歴史をさかのぼる本書は、子どもたちに勇気と感動を与えるにちがいない。

レインボーフラッグは、ゲイの人権活動家ハーヴェイ・ミルクとデザイナーのギルバート・ベイカーによって、セクシュアルマイノリティのほこりのシンボルとして生まれ、現在では全世界に広まって、その役割を果たしている。

本書は、愛と平等、希望とほこりをえがく、驚きの実話である。

感想

今回ご紹介するのは絵本『レインボーフラッグ誕生物語―セクシュアルマイノリティの政治家ハーヴェイ・ミルクです。

こちらは絵本で、著作はロブ・サンダースさん、イラストをスティーブン・サレルノさん、翻訳を日高 庸晴さんが担当されています。

今日では、LGBTカラーとも言われ、パレードやなんかでは欠かすことのできない「レインボーフラッグ」 その誕生の絵本で分かりやすく見られる一冊です。

絵本でセクシュアルマイノリティの歴史の一編を知れるのは良いですね。

歴史と理由

レインボーフラッグにおいて避けては通れない人物が2人、ひとりは映画にもなったゲイの活動家ハーヴェイ・ミルクさんと、レインボーフラッグの生みの親でデザイナーであるギルバート・ベイカーさんを中心に物語は進みます。

今では当たり前のようにLGBTやセクシュアルマイノリティと言えばという感じで「レインボーカラー」が使われるようになったと思いますが、意外にもその歴史やどうして掲げるようになったかといった理由を知らない人も多いのかもしれないですね。
 
この絵本では「どうしてレインボーフラッグを掲げるようになったか」また「どうしてレインボーなのか」も、とても分かりやすく描かれているため、知らない人には新しい発見が盛り沢山かもしれません。

レインボーフラッグの歴史

レインボーフラッグは誕生して終わりではなく、そこから躍進していき、時代によって様々な顔を見せるレインボーフラッグ。

はじめから6色ではなかったし、通り一面をレインボーフラッグが流れるように埋め尽くしたこともあった、さらにはフラッグ(旗)という枠を超えてホワイトハウスにレインボーカラーでライトアップされるまでに。

そういったレインボーフラッグの歴史も簡潔に見れるのもこの絵本の見どころ。巻末にもレインボーフラッグの歴史として簡単にまとめてあります。

またこの絵本ではアメリカ合衆国での出来事をメインとしているので、ここから興味を持たれた方は各国のレインボーフラッグの在り方も探ってみるのも面白いかもしれません。

まとめ

ハーヴェイ・ミルクの生涯を中心にレインボーフラッグの歴史をまとめた絵本ということで、簡潔で分かりやすく「何故レインボーなのか」「どういった歴史があるのか」という疑問にも答えてくれる一冊だと思います。

そして、そのレインボーフラッグに込められた想いというものも知れるはずです。

今作ではハーヴェイ・ミルクを中心としているため、レインボーフラッグの生みの親ギルバート・ベイカーさんの活躍はあまり描かれていませんが、彼は2017年3月に亡くなるまで、セクシュアルマイノリティ人権活動家として活躍をしていました。

亡くなる直前8色のレインボーフラッグを限定的に復活させたときは、歴史の一部に触れたような気がして、ワクワクしたのを覚えています。

平等。プライド。希望。愛。ハーヴェイの夢は私たちみんな旗印なった。

これからもレインボーフラッグの益々の発展を願って。

【物語に登場するハーヴェイ・ミルクさんの一生を描いた作品】