プラナスガール
『プラナス・ガール』全5巻 いわゆる「男の娘」モノのラブコメディーです。


内容紹介

成績優秀、スポーツ万能の槙は、私立緑乃丘高校の合格発表を見に来た時に風に飛ばされた一枚の受験票を拾い、その持ち主である少女、藍川絆と出会って一目惚れしてしまう。

緑乃丘に入学して2人は同じクラスになったが、初日の自己紹介で絆の口から男であることを告げられる。

しかし絆は槙を気に入ったのか、小悪魔的な言動で槙を振り回すようになり、「平凡な日常」を思い描いていた槙の理想とはかけ離れた学校生活が始まった。

感想

内容としては「ドタバタ学園ラブコメディ」といった感じです。

全6巻で、絆ちゃんの小悪魔的言動に槙くんがもだもだしてるのが面白くあり、魅力的です。

絆ちゃんはいわゆる「男の娘」ですが、初めから「男である」ことを公表していて、また女装する理由に至っては「似合ってるから」「自分らしいと思えるから」とはっきり明言しています。

作中の恋愛模様

そんな「プラナス・ガール」の元男子的見どころは、絆ちゃんの言動もそうですが、作中に様々な恋愛模様が描かれているのも特徴で、クラスメイトだったり、兄妹だったり、男の娘だったり。

その中には女性の同性カップルが出てくるのですが、これが個人的おすすめシーンですね。

一方はレズビアンであることをオープンにしながらも、相手の立場を考えて身を引いてしまう、一方はそんな相手にグイグイいくなど、葛藤を描かれているあたりが見ていてドキドキしました。

このエピソードは本作の中ではさっくりと描かれている感じなので、大きなキーポイントではないのですが、個人的見どころかなと。

2人の和解するシーンはすすすめ。

誘惑の魔法のアメ

そしてやっぱりヒロイン兼主人公の絆ちゃんの言動は読んでいて面白くて印象的。

そんな絆ちゃんの小悪魔的セリフをちょっとだけご紹介。

「ここに魔法のアメが二つあります。 こっちのピーチのアメは 身も心も女の子になっちゃうアメです。 こっちのソーダのアメは 身も心も男の子になっちゃうアメです。 槙くんが選んでボクに食べさせて。」

このやり取りは物語の初期で出てきますが、この「魔法のアメ」はちょこちょこ出てきます。

またこのとき槙くんはどちらを選んだかはネタバレになっちゃうので自重しますね。

さらに絆ちゃんが女装をする理由は上記に書いてあるのですが、物語の終盤に「女装を続ける理由」も述べていますので、よかったら是非読んでみてください。

まとめ

普段はあまり男の娘作品を読まないのですが、これを機にいろいろ読んでみようかなって思えるくらい、ラブコメ感じが充実してました。

同性同士のカップルが登場したり、小悪魔な絆ちゃんも魅力的ですが、全体的には男の娘を中心としたラブコメな感じですので、ラブコメが好きっていう人は楽しめると思います。