そらいろフラッター
全3巻。高校を舞台に、2人の少年の恋愛を中心に描く青春漫画です。


あらすじ

ノンケ能代とゲイの真田。この気持ちはそんなに『とくべつ』ですか…?

17歳、高校2年生の能代は転入したクラスで、一人周囲になじまない真田と出会う。

いじめではなく、自分から距離をとっている真田。

なぜか気になる能代は、真田についてのある噂を聞く。

「あいつ、ホモって噂じゃん。」──

とくべつでも何でもない、誰にでもありうるでも、きっとあなたの未知に触れる青春恋物語。

感想

今回ご紹介する作品は『そらいろフラッター』という作品です。

原作はweb漫画で今も無料公開されています。私はその時に触れ、ノンケとゲイとの間で揺れ動くキャラクターの豊かさにとても感動したのを覚えています。

「いつか紙媒体として手元に置いておきたいな」なんて思っていたので、まさかのリメイク版には少し驚きました。

内容ですが、今までゲイとかは遠くの「普通じゃない」存在としか思っていなかった能代くんと、ゲイだと噂されて孤立してる真田くんの青春ストーリーですが、それだけで終わらず、真田君の幼馴染のあゆみちゃんや後輩の誠人くんの恋模様も見どころです。

揺れ動く青春物語

この物語には、青春と言う枠組みの中で揺れ動く男女の想いが詰まっていて繊細に描かれています。

特に前半の、真田くんがゲイがゲイじゃないかで一喜一憂してしまい、それ故に真田くんを傷つけてしまう能代くんの描写は妙にリアルだと感じました。

真田くんも真田くんで、そんな能代くんを鬱陶しいと思いながらも、次第に気持ちも変化していく感じはまさにツンデレw

ここらへんは原作以上に細やかに描写されていて、特にあゆみちゃんが二人の間にガンガン入っていってる印象で誠人くんの心情は若干セーブしてる印象ですね。

原作との差異

大体の流れや登場人物は原作通りですが、かなり差異も見られます。

原作では「ゲイとストレート(ノンケ)との間」で揺れ動いているため、どうしても【ゲイ色】が強く感じました。

ゲイの登場人物もリメイク版に比べて多いですし、ゲイならではだったり、ゲイ専門用語も飛び交います。

半面リメイク版では「友情と恋愛との間」で揺れ動いている描写が増え、それに伴い、登場人物の変更やあゆみちゃん出演増、遊園地に行くなどの青春描写も増え、キャラの掘り下げも増えました。

そして物語の進み方や終わりもかなり違いがあります。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくは言えませんが。。。

個人的には原作よりあゆみちゃんがいい味出してて、いい具合に物語をひっかきまわしてたなって感じ好きですね。

ラストや作画に関しては……原作の方が好きかなぁ。。。

まとめ

ゲイ要素を多く含み、作画もそれにマッチしている原作と、青春要素多く含み、それ合わせて柔らかい作画になったリメイク版、双方の良さがあります。

「好き」という感情で揺れ動く高校生の、痛いくらい輝かしい青春物語で、作中には「好き」を考える描写がたくさんあります。

実のところ、「好き」について私はこんなに真剣に考えたことがなかったかもしれない。

相手の「好き」と、自分の「好き」、それが同じなのか違うのかなんて、ちゃんと考えたことがなかった……というか自分のことにいっぱいいっぱいで、相手の「好き」について考える余裕がなかったのかもしれない。

原作と合わせて読んでみて「好き」について考えるのもいいかもしれませんね。
lgbts


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