セクシュアリティ&ジェンダーのプライドフラッグってたくさんありますよね。バイセクシュアルやトランスジェンダー、ジェンダークィアなどなど、これでもかとある。でも「ゲイ&レズビアンのプライドフラッグってあまり見かけないよね」とも言われる。ゲイ&レズビアンってセクシュアリティの中でもかなりメジャーなのにプライドフラッグを見かけないのって不思議ですよね。
理由は意外と単純『メジャー』だから。もともとプライドフラッグはセクシュアリティ&ジェンダーの尊厳や社会運動の象徴だったり、連帯の証だったりするもの。
今でこそレインボープライドフラッグはセクシュアリティ&ジェンダーの包括的な意味合い強いですが、はじめは「ゲイ&レズビアン」としての意味合い強かったみたいです。それ故にバイセクシュアルやトランスジェンダーなどの人たちがLGBTsの中でマイノリティになりがちになり、各々の尊厳や主張のために次々とプライドフラッグが誕生していきました。つまりゲイ&レズビアンはレインボーのプライドフラッグで充分伝えられるってことが理由みたいです。ちなみに「諸説あり」なので、あしからず。
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●カラフルな尊厳の象徴!レインボーフラッグ【専門用語解説】
ただ全くないワケではなく、レズビアンの中から女性的なレズビアンのプライドフラッグ『リップスティック・レズビアン プライドフラッグ』や熊系のゲイコミュニティのプライドフラッグ『ベア・プライドフラッグ(ベアカルチャー・プライドフラッグ)』もある。
つまり上記の理由で行くと女性的なレズビアンや熊系のゲイコミュニティはマイノリティになりがちなのかな……。……そんなこともない気がするけど、実際にはどうなんでしょう。
ちなみにレインボーのプライドフラッグは『ゲイプライドフラッグ』と呼ばれることもありますが、この場合の「ゲイ」はLGBTsやクィアなどを包括した意味。そして一応レズビアンプライドフラッグもあるにはあるのですが、これが紫色にブラックトライアングル、その中にラプリュスの斧というフラッグ。
ブラックトライアングルは女性同性愛者のシンボル(男性同性愛者はピンクトライアングル)でラプリュスの斧も女性同性愛者のシンボル……なんですがパレードとかどでもあまり見かけない気がします。……私が見落としてるだけな可能性もおりますが((((;゜Д゜))))
さてゲイ&レズビアンとは違う理由でプライドフラッグがないセクシュアリティ&ジェンダーもあります。それは「Xジェンダー」と「ノンセクシュアル」。どちらも日本独自の呼び方なので、ものすごくマイナーなのです。中にはオリジナルで作っている人もいますが、なかなか浸透しない感じですねぇ。
ちなみに日本で言うノンセクシュアルは英語圏での「ロマンティック・エイセクシュアル」なので「Aセクシュアル」のプライドフラッグを使用している人もいます。またXジェンダーも英語圏での「ジェンダークィア」に近しいので「ジェンダークィア」のプライドフラッグを利用する人もいますね。
他にもマイナーすぎるもの(そのプライドフラッグを利用する人が少なすぎるもの)や比較的新しいすぎる言葉のセクシュアリティは、プライドフラッグがない、もしくは使われていない傾向にあるようですね。プライドフラッグは配色にちゃんと意味が込められていたり、国旗と組み合わせてみたり、意外なセクシュアリティのプライドフラッグがあったりと、何気に面白くって奥が深い!プライドフラッグから見えるセクシュアリティの世界って言うのも面白いかも知れませんね!