女だけど女装してキャバ嬢してみた!


内容紹介

"◎性同一性障害を持つ、悩めるキャバ嬢のお話。普段は男性の服装なのだけど、キャバクラでは女装しなくてはいけない彼女のトンデモ生活が満載! 男性ホルモンを摂取して男化、ヒゲだけでなく胸毛も生え、Dカップだった胸はAAに~~! ?

◎CONTENT
・女やめちゃいました ・オサンキャバ嬢 ・捨てられた名刺 ・キャバ嬢の面接 ・同伴 ・本当にあったお客様の話 ・男性ホルモン ・女だけど女装してる・・・全21秘話

感想

今回は久しぶりにコミックエッセイから『女だけど女装してキャバ嬢してみた!』のご紹介をしようと思います。

前々から書店さんでお見かけして、インパクトのあるタイトルと帯に惹かれていたのですが、最近になってようやく手にすることができました。

まずタイトルに注目してもらいたいのですが『女だけど女装してキャバ嬢してみた!』だけだと、分からない人には一見して「女なのに女装ってどういうこと?それにキャバ嬢って…」と思われるタイトルですが、サブタイトルに「~ヒゲ女子のいる店~」とあるので、いよいよ興味のそそられるパッケージとなってます。

そして帯。帯には「男性ホルモンでヒゲが生えます♪」「FTM(女性→男性)よりのFTX(女性→中性)です」「性的思考は無性愛者です!」「私、女やめちゃいました」と、これでもかというアオリ文。

※Xジェンダーの部分で「中性」となってますが、著者の華京院レイさんは「強いて言えば「無性」か「中性」」と答えています。

※性的しこうのしこう「指向」ではなく「思考」になっているのは本書に沿っています(誤字なのか、あえてなのかは分かりませんでした)

何故興味をそそるのかというと、LGBTs関連のコミックエッセイは数あれど「Xジェンダーであること」「無性愛者であること」を公言しているのは、なかなかないからですね。

自分らしさの模索

内容は基本的には4コマ形式でサックリと読めますが、一部連続ものになってるので4コマでは収まってないところもあり、緩急がしっかりしています。

帯では「無性愛者」「X」とありますが、あまりそこらへんには触れておらず、基本的に「男性化あるある」や「女装」「キャバクラあるある」が内容の大半を占めています。

個人的には帯に惹かれた部分も大きかったので「無性愛者」や「X」の部分がほとんどなかったのは少し物足りなさを感じてしまいました。

しかしながら、女性というジェンダー性が強い「キャバクラ」に身を置き、その視点から見る「性別」というものやなかなか経験できない「男性化」や「女装」から見る「自分らしさ」の模索などの点だけでも充分ボリュームがあり、面白く感じると思います。

そしてこの書籍の核心部分だと思うのですが、書籍後半のタイトル「ハルちゃん」からラストまでは「女装とは何ぞや」「自分らしさとは何ぞや」を登場人物のハルちゃんを中心に描かれています。

まとめ

「女だけど女装する」

この言葉の意味が書籍を読むと強く伝わってきます。

ただ元男子として気になる部分は、割と簡単に「性ホルモン投与」の話が出てくることがとても気になりましたね……

一応注意書きは「※マネしないでください」とありますが、ちょっと簡単すぎるかなと思います。性ホルモン投与はそれなりに身体に負荷を与える行為なので……

それに、いつかXジェンダーとして無性愛者としての話も読んでみたいですね