『一人称の変化』
いつか書いた気がしないでもない一人称のお話。それの移行のお話。
幼少期は気づいたら一人称は「ボク」でした。周りの男子が「俺」と言い始めてたけど、ずっと「ボク」でした。
中学になるとボクということに抵抗感が出て、「ウチ」になりました。
私の地方では男性でも「ウチ」と言うこともあったので、男子中学生だったウチが言ってても別段変ではない一人称でした。
ちなみにイントネーションは『家(うち)』と同じです。※「うち(↓)」な感じ
んで、高校生の時は一時期、『男らしくしようキャンペーン』をしてたので、「俺」でした。友人には「似合わない」と不評でした。私もそー思う。
それ以外の高校生時期も基本「ウチ」だったと思います。
大学生になるとちょっといろいろあって混乱期。「ウチ」「ボク」「自分」「(名前呼び)」などなど、一人称も混乱。
んで、社会人になるとビジネス上では「僕」と「私」がメインになり、それと同時にプライベートでは「ウチ」が安定してきました。
女性になった今では「ウチ」と「私」を使い分けてます。
こんな感じ。一人称の移行だけ見ても結構なドラマがあるもんですね。
そう言えば、昔、アニメで『名探偵コナン』を見てたら、登場キャラクターの高木刑事さんが、刑事さんなので、事情聴取してる時なんかの一人称は「私」だったのに、コナンくんとかの子どもたちと話す時は「僕」だったので、あー、仕事とプライベートをちゃんと分けてるんだなーってなんとなーく思ってたら、同僚(後輩?)の千葉刑事さんに対しては「俺」だったのに、ちょっとキュンてしたをのを覚えてる。
中学校では"自分"が一人称になりましたが、軍隊の一人称みたいで合いませんでした。高校ではその違和感のせいで一人称をほとんど使えませんでした。
大学に入ってから、男でも使える"私"を使い始めました。性自認と近づいたせいか、すごく気が軽くなりました。
一人称を使えない呪いは本当に重いので、気安く他人の一人称をバカにしてはいけないと思います。