性同一性障害と自分

昔の記事で「性同一性障害と自分を表現するのは違和感がある」というようなことを仰っていた理由は何でしょうか…?診断として明確な名称が当てはめられることが解決ではないのだなぁと意外に思いました。

この質問は答えるのがとても難しい……感覚の話になってくるので、説明して!と言われても言葉が詰まっちゃうというか……。言ってみれば……

A「あなたは『風邪』だね!」
B「いいえ!私は『人間』です!」

このAさんみたいに疾患名や診断名でその人となりを呼ばれることにすごく違和感というか。おまけに『性同一性障害』ってなんだか長くて重たい名前だし……だからといって略語の『GID』がいいというワケでもない。

こういうことを言うと「性同一性障害と診断されたくなかったんだな」みたいに勘違いする人もいるのですが、性同一性障害と診断されたことは、とてもありがたいことで、それからの私自身の生活はとても改善されましたからね。ただ『わたし=性同一性障害』と思われたくはないんですね、難しい話だけど。

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これとは少し違うかもですが有名な言葉で『ボクはゲイだけど、ゲイはボクじゃない』ってのがあります。これは自身のアイデンティティとしてのゲイと他者からカテゴライズされるカテゴリーのゲイとの違いを言った言葉ですね。

ほかにも「ボクはゲイだけど、君が勝手に想像しているゲイではないよ」とか、もろもろ意味はあるらしいですが、だいたいはそんな感じ。