彼女になる日


あらすじ

幼なじみの奴が、女になった!!

三芳と間宮はあらゆる事で競い合うライバルだったが、ある日突然、間宮は女の身体に。

伸びた髪、曲線的な体を目の当たりにし、戸惑う三好。女嫌いの三芳と、女になった間宮の関係は…!??

感想

いわゆる性転換ラブコメディーです。ファンタジー設定で独特な「羽化」という現象を経て男から女に遺伝子レベルで性転換してしまうTSF作品です。

主軸は三芳と間宮のラブロマンスですが、お互いがお互いの恋心にどう折り合いをつけるか、女の身体になった自分をどう受け入れるか、女の身体になった男友達をどう受け入れるかと、なかなかにラブロマンスの中にもTSFの醍醐味が含まれていて面白いです。

ラブロマンスが主軸のTSF

今まで何事に競い合ってきた三芳と間宮。片方が女性になったことでそれまでできていた競い合うという行為が難しくなってきてお互いにヤキモキしたり、女性が苦手な三芳が女性になった間宮をどう受け入れるかというのもTSF作品ならでは面白いです。

TSF作品の定番である女性の身体になったことで本人が戸惑うということはあまりなく、かなりあっさり受け入れます(それも間宮が強がりな性格だったりという事も関係していますが)、むしろ三芳のほうが戸惑うといった描写が見られ、それを翻弄する間宮という構図を楽しめるかと思います。

1巻は高校生、2巻以降は院生と大学生と二人のラブロマンスが繰り広げられます。

【羽化】という特殊設定

作中の羽化という設定は【世界の男女比を一定に保とうとする】ため【女の数が減少すると男の中から女に性別を変える者が現われる】という一種の【奇病】のような設定です。

なので性転換に本人の意思は関係なく、あくまでも性染色体が変わるだけなので性自認とかはそのまま……とかなりファンタジックな設定。ちなみに性転換している期間が繭にこもります。

性的指向や恋愛指向はどうなるの?ということですがどうやらかなり揺れ動くようで、作中の話によると幼少期に性転換した場合は大きく揺れることもなさそうですが、多くはストレートに落ち着くようです。

まとめ

主軸は2人のラブロマンスですが、中には羽化による性転換者の差別があり結婚を反対する親族が出て来たり社会的性別について向き合っている回もあります。が、基本的に2人の仲良しラブロマンスを楽しめる作品です!

終盤(4巻)はあまり元男だった間宮とのラブロマンスというより仲のいい男女カップルのラブロマンスになってるので多少不穏な空気になっても楽しめます!

羽化という現実ではありえない設定ながらも登場人物の向き合い方やそれまでプロセス、心理描写を描いているので複雑な設定ながらもサクサク読めるかと思います!