プルートで朝食を001


あらすじ

『プルートで朝食を』(原題: Breakfast on Pluto)は、2005年に製作されたアイルランド・イギリス合作映画。

アイルランドの小さな町に住むパトリックは、生まれてすぐに教会の前に置き去りにされ、養子に出されたという過去があった。

そんな境遇と、子供の頃からお化粧やキラキラした衣裳が好きな性格のため、周りから奇異の目で見られていたが、パトリックはお構いなしで毎日を過ごしていた。

感想

母をたずねて三千里ではないけれど、パトリック・“キトゥン”・ブレイデンは未だ見ぬ自身の母親“幻の女”を求めて、さらには自分自身をも探す物語です。

時代的には70年代くらいのアイルランドとロンドン…かな?パトリックのように異性装に身を包む男性や黒人への差別も根強く、革命的な紛争も目立つ時代背景。

パトリックはそんな差別的な環境にありながらも、自分を見失うことなくただただ母親の幻影“幻の女”を追い求めて突き進みます。

日本版のパッケージのようなキラキラ感はあまりなく、とても心苦しくなるようなヘイトクライムなシーンもあれば、面白おかしくコメディタッチなシーンもあります。唯一キラキラしてることと言えばパトリックの性格…でしょうか。

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『プルートで朝食を』より

パトリックの怒涛の半生

母親というものに強い憧れを抱いていたパトリックは家を飛び出し、アイルランドを飛び出し、ロンドンを彷徨うようになります。

バンドマンの男に捨てられ、IRAのメンバーに殺されかけ、ホームレスになり、テーマパークの着ぐるみの仕事をし、通り魔に襲われ、手品師と心を通わせ……とまるでジェットコースターかというくらい怒涛の出来事。

おまけに立ち寄ったバーで爆破テロが起こり、その犯人されてしまう……そんな中母親は見つけ出せることができるのか……

『母親を捜してロンドンに出て、父親を見つけた』

このセリフ、そしてその前後の会話がすごく印象的で好きです。

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『プルートで朝食を』より

まとめ

主人公がトランスジェンダーということですが、ドラァグクイーンとも違うし…やっぱりトランスジェンダー…なのかな。とにかくキリアン・マーフィーさん演じるパトリックが綺麗で様になってる印象でした。

音楽も馴染みがあって、キラキラしてる反面、ドロドロしてるところがとてもリアルで、良くも悪くもハラハラさせてくれる映画でした。

作中ずっと“幻の女”を探し求めてたパトリックですが、ラストには“幻の女”が登場します。それを見た時、パトリックの追い求めてた母親像を理解したような気がしました。

▼『プルートで朝食を』予告編▼


▼『プルートで朝食を』トレーラー▼

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