青のフラッグ002


あらすじ

人生の岐路に立つ高3の春──。
一ノ瀬太一は、なぜか苦手と感じる空勢二葉、幼馴染でリア充な三田桃真の2人と同じクラスになる。ある日、二葉から桃真への恋心を打ち明けられ、協力してほしいと頼まれた太一は…!? 青春に染まりゆく3人の新“純”愛物語、開幕!!

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『青のフラッグ』8巻より

感想

実は作者はデビュー当時から好きで作者の描く男の子の絶妙な感情表現がとても惹かれていたので、まさかこんな形で昇華されると思わず嬉しくもあります。

ストーリーは野球部キャプテンでみんなの人気者で中心人物の桃真、そんな桃真に恋する消極的な少女の二葉、桃真の幼馴染で二葉の恋の協力者である主人公・太一のパッと見シンプルな三角関係です。

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『青のフラッグ』4巻より

しかし第5話、桃真の想い人が太一であることが分かると物語は一筋縄ではいかない三角関係へと張ってしていきます……と言っても渦中の太一や二葉は桃真の気持ちを知らないので表面的にはそんなに変化はないのですが。

入院、花火大会、受験、文化祭、告白と色んなイベントをこなして、作中幾度となく出てくる「親友か 恋人か 助けれるのはどちらか一人 君ならどうする?」の答えを彼らなりに出した最終回はとても素敵でした。
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『青のフラッグ』4巻より

核弾頭娘マミ

色んな魅力的なキャラクターがいますが、個人的に推したいのは八木原舞美(マミ)というキャラクターです。

割と序盤から桃真の周りにいるリア充グループの女の子で桃真に想いを寄せているちょっと面倒くさい女の子でしたが、中盤あたりから物語をひっかきまわします。

作品自体は同性に恋をする少年少女のお話なのでそれらが中心ですが、マミはジェンダー(社会的性別)についてガシガシ行くタイプの女の子です。

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『青のフラッグ』6巻より

彼女自身は男性に対しても女性に対してもニュートラルに接するタイプですが、周りはそうはいかず男友達から恋愛対象として見られることに違和感を覚えたりします。

彼女と太一と二葉、真澄の4人でのファミレスの対話はおバカっぽい語り口だけども芯をついてくるような話は目を見張ります。

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『青のフラッグ』5巻より

答えのない問い

物語の軸は同性である太一に想いを寄せる桃真なので、全体的に同性に恋することに対しての問いが散りばめられてます。

「大多数と共感できた方が生きやすい」とマイノリティである故の悩みを打ち明けたり、反面誰にも相談できないことに苦悩したりといろいろです。

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『青のフラッグ』6巻より

私個人のオススメシーンはやっぱりある事件後の桃真の友人であるリア充グループたちのレスバですね。

「男と女の違い」「同性愛嫌悪とそれに対する返し」「同性愛は迷惑か」などなど意外と答えの出にくい問いを多感な高校生たちがポンポンと言い合い、言語化していくのが見ていて考えさせれるものがあります。

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『青のフラッグ』7巻より

まとめ

基本的に青く苦くキラキラしてるようでしてないそんな青春劇ですが、テーマがしっかりしているため重々しいことがらもちゃんと受け止めようと思わせてくれる作品です。

本当はここで語ったこと以外にも見どころはたくさんあるので是非読んで欲しい!っていうくらい好き。
青のフラッグ001

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