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あらすじ

元競泳選手の海堂航平は、共働きをする妻と高校生の娘と平凡な日常を過ごしていたが、ある日、突然妻に離婚届けを突きつけられる。

酒に溺れて新宿二丁目にたどり着いた航平の前に、美少年の悠嵩と運命的な出会いが訪れる。悠嵩は、チャットボーイをする傍らアニメ作家を目指しているが、病に倒れた父親に「ゲイだ」と告白できずに思い詰めていた。

二人は、戸惑いながらも、いつしか性の垣根を超えて惹かれ合い、やがて肉体を交わすようになる。 航平と悠嵩は、時に愛し合い、時に傷つけ合いながら、互いの関係を深めてゆく。

二人の憩いの場は、ニューハーフのプリシラがママを務める『ラパス・カフェ』であった。 航平は、この店に集う様々な人種と触れ合いながら、自分の“性”への価値観に葛藤し、「愛とは何か」について、思い悩み始める。

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映画『アスリート~俺が彼に溺れた日々~』より

感想

離婚や新しい出会いで「愛とは何か」について考えるお話…という感じです。

日本セクシュアルマイノリティ協会の協力のもと【LGBTの世界を描いた作品】とのことでしたがどちらかというとBL色が強いかなという印象です。

自分らしく、ありのままに、生きていたい。そんな誰もが思い悩み、抱える葛藤を描ききつつも少し重みのある純愛映画です。

特にそれまで妻子がいて異性愛者としてすごしてきた航平は悠嵩に一途な愛を向けますが、対する悠嵩は航平の愛を受け止めつつも他の人ともカジュアルに性行為を楽しむタイプ(性に奔放というより「愛と性は別」という考え方)なので、そういった価値観の違いから軋轢が生じたりっていうはあるあるなのかなーって思ったり。

家族へのカミングアウトに悩んでたり、差別や偏見に悩んでたりというLGBTQあるあるもたくさん描かれています。

▼映画『アスリート~俺が彼に溺れた日々~』予告編▼


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