性別移行前のもやもや
ときどきものすごくポジティブな理由や思考で性別移行をしたと思われることもあって、必ずしもそうじゃないよーと。私自身男子時代は「性別移行して女性として生活できる人なんてほんの一握りだ」「ウチなんかが性別移行したって女の人に見えるはずない!」「それなのに高いお金や人生を賭けてまで性別移行する意味あるのか」とか思ってて 「それなら自分を騙して殺して偽って、男として生きていく方がいいのではないか」とかまで思ってて、かなーりネガティブでした。

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それでも男として生きていく度胸もなかったので、性別移行した人の写真を見て、どこか「こんなウチでも変われるんだ!」という後押しが欲しかったのに「この人は素材がいいから」「この子は若い頃からホルモン療法してるから」とか思ってて結局マイナス思考。さらに男の娘の人の写真を見て「ホルモン療法してなくてこの完成度って何?チートなの?」「それなのにウチときたら……」とやっぱりネガティブモード。もう何を見てもネガティブモードにしかならない時期は確かにありましたね。

それでも人生なげうってでも生きる道を選ぶか、生きたまま死ぬかの二択を選択するときに 「このまま沈んでしまうくらなら、やるだけのことはやってやるッ!」と半分ヤケな部分もあるけど、ようやく重い腰あげました。そしてなんとかなりましたw   なんとかなるもんですね。

ただ私の場合、やっぱりビビりな部分が出てしまったので、自分の中で「後戻りできる性別移行」の期間を設けてからの性別移行でしたけどね。 こんな感じで「自分なんかが性別移行したからって……」と壁や不安を感じて留まってる人は多そうですよね。私は壁や不安も大事だと思っています、特に夢や理想だけよりは、ちゃんと性別移行後の生活を現実として視野に入れて考えてるってことだと思うので。

もちろん不安に押し潰されそうになることもあるからはそれだけでもダメだけど、ちょっとくらいは夢見つつも性別移行を望んでる人は性別移行したらいいさ~と思います。 なんと~かなるさぁ~……あんまり無責任なことも言えないけどね。