特例法性別適合手術
難しく書いていますが性同一性障害特例法にはざっくり言うと『性別適合手術』が条件となってます。※実際は必ずしも『性別適合手術』でなければならないというワケではない

この条件は「公衆浴場などにおいての社会的混乱を避けるため」とされています。なので性器に違和感がなく、性別適合手術を受ける必要のない人や、金銭面や環境面、身体的に性別適合手術を受けることが出来ない人は、戸籍の性別を変更することができません。

中にはこの条件のために不本意かつ身体的にも大きな負担となるの大手術を受ける人もいたり、性別適合手術に異様に固執してしまう性別移行者もいたりして問題になったりしています。そもそも、戸籍の性別変更の条件に『性別適合手術』はあるのに『望みの性で生活』がないので(というより、望みの性で生活出来ていることが大前提だったりするので)一部性別移行者の中には優先順位が望みの性で生活<性別適合手術になってしまっている人もいるのも現状。

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日本には公衆浴場の文化とかあるから、この条件があったほうがいいという意見もある反面、手術(特に生殖腺を永久的に絶つ手術)が条件なんて倫理的に問題だ!という意見もある。個人的にはやっぱり、性別適合手術よりも望みの性での実生活が最重要だと思うので、別になくてもいいかなーと思う反面、公的な場面での明確なルールがない以上は必須条件のようにも感じます。

実際に一部の国や地域では、法的な性別変更の条件に性別適合手術などの外科手術が条件に入っていない国や地域も複数あります。条件としては「望みの性で実生活を(数年間)生活しているか」とか。性別適合手術をしていないということは生殖腺があるので、夫(元女性)が子どもを出産なんてケースもあります。

日本でも性別適合手術要件はたびたび問われ、当事者内でも意見が分かれている要件でもあります。私自身は優先的には実生活や社会的な性別が最重要だと思っているので、必ずしも性別適合手術要件が必要!とは思わないのですが、正直に言うとこの条件があったからこそ、性別適合手術を視野に入れることができたし、思い切ることもできたのも事実で……うーん。

※あくまでも「生殖腺がない、又は生殖腺を永続的に欠く状態」と「(ざっくり言うと)望む性の性器に見た目が似ている性器を持っている」ことが条件なので、必ずしも性別適合手術でなければならないというワケではありません。

特例法
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