わたし、男子校出身です。


内容

話題のニューハーフモデル、初のエッセイ!
生まれたときは男の子、今は現役女子大生!
心は女の子なのに、身体は男の子として生まれてしまった著者が、家族との絶縁、恋の苦悩、社会的偏見、命がけの手術……さまざまな困難と向き合い、「女の子」として人生を再スタートさせるまで。

感想

椿姫彩菜さんの著書『わたし、男子校出身です。』で一躍有名になりましたね。

私はこの書籍の『苦労の半生』や『性同一性障害』の在り方、専門的な部分も含めて、性同一性障害に対しての理解が薄い人へのアプローチとしては、すごくいいと思います。

性同一性障害に理解はしてるつもりだったけど、正直、よく分からないし、その悩みを抱えている人のことがよく分からない的な人にはいい刺激になるのではないではと思います。

性同一性障害の代表ではない

椿姫彩菜さん本人も言っていますが、決して椿姫彩菜さんは『全性同一性障害者の代表』ではないのです。

この書籍が出るまでは、あまり性同一性障害そのものの認知度も低く、男性から女性に性別移行した人っていうと派手派手なニューハーフさんやすでに活躍されていたタレントのはるな愛さんとかがメジャーだったので、そういったイメージが強く、ファッションモデルをしている女の子がというのはかなり珍しい存在でした。

故にどうしても当時は【性同一性障害=椿姫彩菜】という構図が生まれていたのだと思います。

あくまでもこれは性同一性障害に悩んだ人のエッセイではなく、椿姫彩菜さんのエッセイというこを忘れてはいけないですね。

コミカライズ版

エッセイ『わたし、男子校出身です。』をコミカライズしたコミック版もあります。こちらも是非。