LGBとTは分けて考えるべき?

LGBTという言葉がありますが、なんとなくTが一緒になっているのに違和感があります。LGBは主に恋愛や性的指向。Tはその人の性のあり方や生き方という認識なので、もやもやしております。少数者というので区別するには便利かもしれないですが...

前から『LGBT』の性的指向からなる『LGB』と性自認や性表現からなる『T』は分けて考えた方がいいのではないか?という議論はありますね。

私としての考えは「被ってる諸問題や一緒に解決した方がいい問題もあるから、無理に分けて考える必要もないのでは?」という考え。あくまでも個人の考えです。

被ってる諸問題や一緒に解決した方がいい諸問題……例えば性同一性障害者の法的性別を変えるときの条件の中に【現に婚姻していないこと】というのがあります。これは現に婚姻してる人が性別を変えてしまったら、戸籍的には未だ法制化に至っていない同性婚になってしまうため、このような条件があるます。

この条件ゆえに、戸籍の性別変更のために離婚をする人や、戸籍の性別変更ができない人もいる、結婚したくてもできない人もいる……ここら辺は同性同士の結婚にまつわるLGBと性別移行にまつわるTからなる諸問題かなと。

▼あわせて読みたい▼
【特例法】現に婚姻していないこと【戸籍の性別変更】
【LGBTQ】性的指向と性自認【用語解説】


あと個人的に……そんなことを言い出したらじゃあ「LG」と「B」も分けようとか、同じ「T」でもトランスジェンダーと性同一性障害は完全に分けるべきじゃない?とか、なりそうでちょっと危惧してたり。でも確かにかなり混同してる場面は見受けられますね。

4コマでも触れているような【学生服の性差】だったり【カップル割り】とかもそうですけど、個人的に多いなって思うのは『ゲイの人って将来的には女の人になりたいんでしょ?』とか『レズビアンの人って心の中の男の部分で女の人を好きなってるんでしょ』みたいな、認識的な混同。こういうのがあるから、分けて考えた方がいいのかもって思うけれど。

中には『LGBは趣味嗜好だけど、Tは病気なんでしょ?じゃあ一緒にしちゃダメじゃない?』みたいな感じで間違った認識をしてLGBとTを分けて考えている人も、結構多く見かけるので。悩ましい……。LGBは基本的に性的指向だし、Tも必ずしも疾患だとは限らないし。

一番は「LGBT」はじめ「LGBTs」「LGBTI」「LGBTQ」「LGBTA」などはあくまでも総称として、それぞれレズビアンやゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、Aセクシュアルなどの個々をちゃんと見てほしいかなって思います。あくまでも私個人の考えですので、参考までに。