海外の同性同士の結婚
日本では法制化されていない同性同士の結婚、では海外ではどうなのか?もちろん中には同性愛そのものを禁止している法律がある国もあるけれど、多くの国や地域で同性同士の結婚やそれに準ずるパートナーシップ法があります。

同性同士の結婚に目を向ければオランダから始まり、カナダでは婚姻に居住条件がないので多くのカップルが結婚するためにカナダに訪れたり、アメリカ合衆国ではそれまで個々の州で、できたりできなかったりがあったけど、2015年に全部の州での同性同士の結婚ができるようになりました。ほかにもいろいろな国と地域でできているので、各々で確認してくださいね。

そしていきなり同性婚できます!ってなったワケじゃなく、ほとんどの国や地域では前段階として「パートナーシップ法」が導入されてからというところも多いです。有名どころはドイツの「ライフ・パートナー法」、イギリスなどの「シビル・ユニオン」、ちょっと事情は違うけれどフランスの「パックス婚」などなど。名前はそれぞれで違うけれど、共通して「婚姻に準ずるパートナー法」って感じ。

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日本にはあまり馴染みのないパートナー法は、諸外国の婚姻事情によるものが強く、日本のように紙の書類を出して「はい、結婚。あなたたちは今から夫婦です。」みたいな感じじゃないからです。宗教が絡んできたり、一緒に住んでないとダメだったり、離婚はダメだったりと……。特にパートナー法は宗教要素が絡んでないことが重宝されるようで、多くの国や地域では「パートナー法もあるけれど、同性婚もできるよ」ってところも。※パートナー法は国や地域によっては異性間でも利用できます

日本にも「同性パートナーシップ条例」があるじゃん!って人もいますが、日本のは「条例」であって、諸外国のように「法律」じゃないのでちょっと違うの……これについてはまたいつか。ほとんどの国や地域では「パートナー法があるから同性結婚はいいでしょ?」ってならずに、ちゃんと同性結婚まで視野に入れていたりして、立ち止まらないことも個人的注目ポイント。……同性結婚まで視野にっていうか、その先まで視野に入れてることがほとんどみたいですね。

また、便宜上「同性結婚」とか言ってるけど、中には「結婚における平等(平等婚)」や「性差のない結婚」と言われていることも多いです。カナダでの結婚は、異性カップルと同性カップルとの差がないことでも有名ですね。日本はまだまだ条例の域だけど、ここで立ち止まらず、全ての人に平等な結婚を目指して欲しいですね

※4コマ内や文章中に出てくる『結婚』は基本的には『法律婚』のことです
※記事の内容は2019年現在のものです