好きの?が分かる本


内容紹介

「カラダの性」「ココロの性」「スキになる性」は人それぞれ。その組み合わせは、たーくさんある! 30人に1人ともいわれるLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)についての疑問に答える本。当事者と周囲が、まず知っておきたい基礎知識。 

著者について

1974年、東京都・巣鴨生まれ。明治学院大学法学部卒業。NPO法人ピアフレンズ代表理事。 2002年、思春期からの道程をつづった『ボクの彼氏はどこにいる?』(現・講談社文庫)で、ゲイであることを実名カミングアウト。 同年より仲間とともに、ゲイユースのための友だちづくりイベント「ピアフレンズ」を継続的に開催、2009年、NPO法人化。10代・20代当事者のための交流イベントや電話相談などをおこなっている。全国の大学や高校などでの講演多数。共著に『同性愛って何?』(緑風出版)などがある。 千葉県人権施策推進委員会委員。 

感想

異性愛者の人が、他のセクシュアリティ(同性愛、両性愛)やジェンダー(トランスジェンダー)を理解するのに、すんごく分かりやすい本だと思います。

私、結構いろんなセクシュアリティ&ジェンダー関連の本を読んでるんですが、そのほとんどが難しいんですね。そんな中でもかなりやさしく解説されてるので、入門書感覚で読めると思います。

ほとんど知識のない人にセクシャリティについてイチから説明しようと思うと、結構根気が入ります。そういったとき、こんな分かりやすい本を一読するだけでも、全然理解度が違います。

内容としては人の「好き」という恋愛感情にスポットをあてて、生物学的性別のこと、こころの性別のこと、好きになる性別のことなど、かなり分かりやすく解説して、カミングアウトであったり、今後の課題について書かれています。

当事者が自分を知るために、非当事者の理解のきっかけに良い一冊だと思います。

著者の作品

著者の石川大我さんは他にも『ボクの彼氏はどこにいる?』なども出版されていているので、同性愛をはじめLGBTQに知識を深めたい人は読んでみてもいいかもしれません。