LGBTサポートブック


内容

報道で「LGBT」という言葉を見ない日はないという状況となった今もなお、さまざまな生きづらさを抱えているLGBT当事者、殊に青少年期の当事者が適切なサポートやケアを受けられるよう、学校教育関係者と医療従事者にとって欠かせない情報を凝縮した一冊。

看護・医療・教育の専門家、研究者、当事者、理解者・支援者による共同執筆。コンパクトにまとまったQ&A形式で、知りたいことから一つずつ学んでいくことができます。

紹介

今回ご紹介するのは「学校・病院で必ず役立つLGBTサポートブック」です。

学校や職場、病院など不特定対数の人がいるところではLGBT(※)な人に出会う可能性が大きいと思います。

※紹介する本の内容に合わせて「LGBT」と表記しています。

学校などでは生徒から相談されることもあるかもしれません、病院でもどう対応していいか分からない医師や看護師もいるかもしれません。

この書籍ではQ&A方式で分かりやすく説明してくれているので、学校面でも病院面でも役立つことが多いと思います。

学校・病院関係でなくても

また学校・病院関係者でなくても、LGBTの人が何に困っているかLGBT当事者自身もどう対処すればいいか、という点でも参考になる部分が多い書籍だと思います。

内容も基礎的な部分から学校・教育関係者向け、医療・看護関係者向けと分けており、内容自体もかなり噛み砕いて、それでいてなるべく誤解のないように説明しているので、読みやすさ分かりやすさの点でも良いと思います。

少しだけQ&Aの「Qの部分」だけをご紹介

(学校・関係スタッフ向け)
Q『「ホモ」「オカマ」「レズ」などの言葉を口にする児童・生徒に対して、どのように対処したらよいでしょうか?』
 
Q『性教育について、多様な性についての説明を加えるのはたいへん難しいと感じています。』
 
(医療・看護スタッフ向け)
Q『見た目の性別と戸籍の性別が明らかに異なる患者さんにはどう対応すべきでしょうか?』
 
Q『患者さんがLGBTだとわかったとき、対応するスタッフの性別はどうすればよいでしょうか?』

などなど、読んでいて私も「お?これにはどう対処するのだろう」と思える質問もあり、回答もズバッと一言対処法を言ってからの解説なので、とても分かりやすいです。

まとめ

学校関係者や医療関係者は忙しくて、なかなかLGBTのことまで手が回らないという人もいるでしょうし、個人的には学校や病院にちょこんと一冊あって、緊急の時にもパラパラとめくって対処できる内容かなと思います。