
お母さん二人いてもいいかな!?
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あらすじ
私たち、「婦妻(ふさい)」で育児してます。
恋に落ちた相手はレズビアンのシングルマザーだった!
彼女との出会いから女二人での育児、子供の「お父さん欲しい」問題まで、新しい「家族」の形を描くコミックエッセイ。
感想
今回ご紹介する作品はレズビアンファミリーのコミックエッセイ『お母さん二人いてもいいかな!?』です。
この作品を読むきっかけとなったのは、やはりレズビアンや女性同士の交際をテーマにしたコミックスエッセイは数あれど「子どももいるファミリー」をテーマにした作品はまだまだ珍しく、単純に興味の部分が強かったです。
作品全体は婦妻である中村キヨさんとサツキさんの出会いや馴れ初め、想いや悩みといったやりとりで構成されていて、そこに「子どもとどう向き合うか」という部分が要所要所で描かれているといったような感じです。
婦妻ならではの答え
内容はハッピーな部分もあるけれど、個人的にはどちらかというとブラッキーな部分が多いイメージです。
それは子がいる上での葛藤や悩みであるといった部分に真正面から向き合って描いている故なのかなと感じます。
例えば「子どもからのいもうとが欲しい発言」や「僕のお父さんは誰?」「ママ友へのカミングアウト」などなど子がいる親ならではの返答や解決策に困る悩み。
それ以外にも「産後うつ」や「『愛』とは何か?」といったものや、書籍全体にかかっている「お母さん二人いてもいいかな?」という疑問にも向き合ってキヨさんサツキさん婦妻ならではの「回答」をしています。
お母さん二人いてもいいかな?の回答
そして個人的にお気に入りのシーンは著者である中村キヨさんが「世のため人のため私のため性的少数者への偏見をなくすためにサツキさんとの関係をママ友に言っちゃうのもいいかな?!」と思ったことに対して、その考えを改めさせたサツキさんの言葉の重さ。
そして作中のサツキさんの言葉「遠くの1億人が理解してくれたって身近な10人が無理解だったらそこは地獄でしょ…」
この言葉はこの書籍の真意であり、この書籍タイトルである「お母さん二人いてもいいかな!?」に繋がる重要な部分で、私自身も感じる他者になかなか分かってもらえない部分でもあります。
この言葉の重さと言うのはとてもブログでは語れないので、書面でぜひ重さを感じて欲しいなと思います。