オススメコーナー03
毎月LGBTs関連だったりそれに近しい作品などを紹介するこのコーナー!!
今月のテーマは【トランス女性の映像作品】です!
トランス女性(性別移行して女性になった人や女性装含む)がメインの映像作品をご紹介します


トランスアメリカ(洋画)

性同一性障害(MtF)のブリーは性別適合手術を一週間後に控えたある日、ニューヨークから一本の電話があった。
相手はトビーという17歳の青年で、拘置所におり、自分の父親スタンレーと話がしたいという。
スタンレーとはブリーが男性だったときの名前で、ブリーは自分に息子がいることを知らなかった。
保釈金を払って拘置所から出たトビーには、父親であることはおろか、元男性であることも隠し、息子を更正させるためアメリカ横断をすることになる。

【おすすめポイント】
女性であるフェリシティー・ハフマンがどのようにMtF(男性→女性)を演じるのか、そもそも性同一性障害をどのように描いてるのか、個人的にはそこらあたりが注目ポイントです。トランスジェンダーならではの不安感や演者の演技、演出などなどとてもうまく表現されていて、当事者観ていて「なるほど」と思うほどでした。
またブリーとトビーの不思議な親子関係も物語のいいアクセントになっていて面白いです。

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彼らが本気で編むときは、(邦画)

【あらすじ】
優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ。
そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。
桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。
本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、自分らしさと本当の幸せを教えてくれた。
嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・。

【おすすめポイント】
生田斗真さんがどのように女性を演じるかも話題になりました。
メディアでは「LGBT映画」としてさまざまな場面で紹介されましたが、個人的にはLGBT映画というより、家族……特に母親というものに焦点を当てた作品だと感じました。
育児放棄をする母親、溺愛する母親、愛にあふれた母親などなどさまざまな母親が描かれ、それぞれにドラマがあるような感じがあって、改めて「家族とは何をもって家族なのか」というものも考えさせられます。

 

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リリーのすべて(洋画)

【あらすじ】
あなたの愛で、本当の自分になれた。
夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。
風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻ゲルダと結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。
それがどういうことなのかもわからないまま、“リリー"という女性として過ごす時期が増え、心と身体が一致しない状態に苦悩するアイナー。
一方のゲルダは夫の変化に戸惑いながらも、いつしか“リリー"こそアイナーの本質であると理解していく。

【おすすめポイント】
世界ではじめて性別適合手術をしたリリー・エルベという人物とその妻ゲルダ・ヴェイナーを題材にした作品『リリーのすべて(原題:The Danish Girl)』です。
個人的には「世界ではじめて性別適合手術をした人を題材」にしてるというだけでも、とても気になる感じですが、1926年のデンマークというまだまだ差別や偏見が根深い様も見事に描かれているので注目ですし、リリーのすべてってタイトルですが、その妻・ゲルダの献身さも注目してほしいです!




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私が私であるために(テレビドラマ)

【あらすじ】
性同一性障害の"女子学生"朝比奈ひかる(相沢咲姫楽)は大学の仲間たちにも自分の秘密を明かしていなかった。相談した医師からは、性別適合手術〈性転換手術〉を行うためには家族で話し合い、みんなでこの障害に取り組むのがベストとアドバイスされる。
ひかるの家族は、ひかるの他、造園業を営む職人の父・誠一(橋爪功)、母・典子(竹下景子)、OLの姉・いぶき(浅見れいな)の4人。特に誠一は、ひかるの女装すら認めない、ごく一般的なオヤジであり、ひかるにとっては頭の痛い存在だった。
やがて保育士の森村智(中村俊介)と出会い、気持ちを寄せるがカミングアウトできずにいたひかる。そんな折、同じ障害を持つミュージシャンの蓮見凛(中村中)と知り合い、勇気をもらったひかるは、ようやく手術を受けることをみんなに告げようと決意する。だが、そんなひかるの前に、次々と高い壁が現れて……。

【おすすめポイント】
こちらは日本の2006年のテレビドラマスペシャルです。このドラマでは性同一性障害(主にMtF)を題材にして、実際のMtFさん本人が3人も登場し、その中のひとり、中村中さんの「友達の唄」がロングヒットしたこともあって、話題になりました。
10年以上も前の作品ですが、ジェンダーバイアス描き方は今でも課題満載のないようでもあるのも注目です!

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彼は秘密の女ともだち(仏画)

【あらすじ】
≪自分らしく生きたいと願う"女たち"の物語―。≫
クレールは幼い頃からの親友のローラを亡くし、悲しみに暮れていた。
残された夫のダヴィッドと生まれて間もない娘を守ると約束したクレールは、二人の様子を見るために家を訪ねる。
するとそこには、ローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。
夫に嘘をつきながら、ヴィルジニアとの密会を繰り返すクレール。
とある事件を境に、ヴィルジニアが男であることに直面せざるを得なくなったクレールが、最後に選んだ新しい生き方とは──?

【おすすめポイント】

「ジェンダー」…「性役割」「性的指向」「性的嗜好」そういったものが、入り乱れている感じだという印象で、キャラクターたちも各々悩み苦しんでいる様が
それがとてもリアルに感じました。
物語全体に独特のジョークやジェンダー表現があって、シリアスムードの中でも飽きさせずに楽しませてくれる作品でした。
ヴィルジニアの最初と最後の女性性の違いは個人的注目ポイントですね。


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いかがでしたでしょうか。トランス女性ということで、性別違和や性役割に悩むといった表現が多いですね。また映像作品ということで、トランス女性をどう演じているか、というのも個人的な注目ポイントだったりします!機会があれば是非!