OLになりたくて性別適合手術しました


内容紹介

性同一性障害として生まれた、体は男性、心は女性(しかもレズビアン)の主人公が、性別適合手術をし、戸籍を変え、OLとして就職するまでの困難と爆笑の実話を描いたコミックエッセイ。

SNSで話題の作品「パッチワークま〇こ よりぴchan! 」が全ページ改稿、描き下ろしで書籍化!

上川依子(通称よりぴちゃん)には、同僚にも隠している秘密があった…。それは、女性として働いているが、じつは…おち〇ち〇がついているのだ!

性同一性障害で体は男性だが、心は女性のよりぴちゃんは、いつか本当の女性になりたいと働いて手術費用を貯めていた。

ある日、会社の緊急会議があり、会社が解体することが決定。途方にくれる帰り道…ふと立ち寄っ
たスーパーで手に取った「タイ産マンゴー」を見て、「そうだ! この機会にタイでま〇こを作ろう! 」と決意する。

すでに手術済みの友達などのアドバイスを受けて、タイで男性から女性になる手術を受ける。

そして、術後のトラブルや痛みを伴うケアを乗り越え帰国。戸籍変更の手続きと就職活動を経て
、ついにOLとして働くことになる…。さまざまな困難と笑えるエピソード、知ってそうで知らない性別適合手術のこと、LGBTの本音や実情など、いろんなことを知るきっかけになる、社会人必読の(! ?)の一冊。

感想

まさに性別適合手術のことを詳しく書いたコミックエッセイという感じでした。本当にタイトル偽りなくといった感じで。

手術のことについても良くも悪くも作業的で説明されていて、細かい心理描写はないですが、その分「性別適合手術ってこんな感じだよ!」というのはとても伝わります。

私個人的にはコミックエッセイの中では今まで読んだもの中では一番詳しく描かれているのかなという印象です。なかなかダイレーション(性別適合手術のアフターケア)まで詳しく書いている人は少ないですしね。

その分、キャラクター描写は1ページコマの多様や勢いで乗り切ってる感じがして薄いので、本格的に性別適合手術のバイブル感はあると思います。

これから性別適合手術を考えている人や、性別適合手術をした人が身近にいる人、そもそも性別適合手術ってどんなものだろうっていう人におすすめです。

タイトルについて

本当に申し訳ないのですが【OLになりたくて性別適合手術しました】は正式タイトルではなく副題のようなものでして、正式タイトルはさすがにセンシティブなので、そちらを前面に出すと各所から怒られる可能性があるので、副題のほうをメインさせていただきました。

一応【OLになりたくて性別適合手術しました】で検索などをする出てくる作品ではあるので、ご理解いただけますと幸いです。