セクシュアル・マイノリティQ&A


内容紹介

性は、体やベッドの上の話だけではない。人生そのものだ。

世の中にある、男性か女性かという無意識の二者択一の価値観――。

セクシュアル・マイノリティの当事者は、さまざまな状況でしんどさや嫌な気持ちを感じています。
この本では、セクシュアル・マイノリティの当事者が、日々の生活や年代ごとに出会う困りごとに対して、どうすればよいかを答えていきます。

「本来の性別のトイレを使ってもよいか」、「いじめを受けているときにどうするか」などの世代に共通する悩みから、「パートナーと結婚の代わりに養子縁組をするとどうなるか」、「パートナーが亡くなったときに葬儀やお墓はどうなるか」などの人生の転機にかかわる悩みまで、数ページずつの66個のQ&Aが、具体的な解決策を届けます。

感想

よくあるQ&A方式の指南書という感じですが、多くは非当事者というか、周りにLGBTQの人がいる、LGBTQってよく分からないから勉強しておこう、といった人向けの書籍が多かったのに対して、こちらはLGBTQ当事者に向けたQ&Aといった感じです。

「バラすと脅されている」「インターネットに私のセクシュアリティを書かれてしまった」などの悩みもあるので、LGBTQ当事者にとっては参考になる部分は多いと思います。

またただ質問にアンサーを出して終わりではなく、いくつかの対策や解説も簡潔に触れているので、自分に合った解決策を探せるのも良い点ですね。

本の最後には、「相談機関一覧」と「おすすめの本・ホームページ」を掲載されているので、困っていることを解決するためのあらゆる手段を1冊にまとめています。

lgbts