性別に違和感のある人の中には、ひと目で男女が分かる学生服に苦手意識を持ったり、望む性での制服を希望したりする人もいますが、私は以前から『学生服にはあまり違和感がなかった』と公言しています。
ただ、「あまり違和感がなかった」というだけで、多少はありました。「なんかヤダ」程度ですが。セーラー服が良かったとか、学ランへのひどい嫌悪感とかじゃなくて、なんかヤダなー程度。
ある時、運動部の生徒が体育着で過ごしているのを見て、ためしに(運動部でもなんでもないけど)体育着で過ごしてみたら、思いの外、気分が楽になったのを覚えています。ただすぐに『指導』が入りました。あまり口うるさくない先生でも「どうしたの?」って聞いてくるし「学生服がイヤなんです」とか「こっちのほうが楽なんで」とか言えず、言っても「特別扱いできない」とか言われることも多いし。
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最悪『制服をちゃんと着ない』=『素行不良』のレッテルを貼られかねませんでした。基本ビビりな私は「素行不良」とか言われると「ア、ハイ」って言って元の学生服に戻しちゃう。……これはそれほど学生服への違和感が強くなかったからかもしれませんがw
当時は「性別の違和感」とかそういうのは全く分かっていなかったけど、ちゃんと理由を説明したら分かってくれたかもしれませんけどね。でも制服をちゃんと着ない=素行不良や問題児と早々と括るのはやめて欲しいかな。もしなんらかの理由で学生服が着られない生徒がいたら、この上ないプレッシャーで、ちゃんと理由も言えなくなりそうですし。まぁこれを含めて学生服の思い出はあまりいいものがないですねぇ