ストーンウォール


あらすじ

1969年にニューヨークで起こった暴動事件「ストーンウォールの反乱」をとりあげ、セクシャルマイノリティの若者たちを描いた人間ドラマ。

1960年代当時、アメリカでは同性愛は精神疾患とみなされていました。同性愛者は非常に厳しい状況におかれ、雇用禁止をはじめ、店で酒を飲むことも禁止されていました。

1969年。ダニーという若者が、長距離バスに乗って、ニューヨークにやって来ます。彼が訪れたのはグリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリート。

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映画『ストーンウォール』より

自由な雰囲気のあるこの場所は同性愛者のコミュニティがあり、アメリカ全土から自由を求めた人々が集まっていました。

しかし、このニューヨークにおいてすら、ゲイの暮しは過酷なものでした。バーにはたびたび警察の捜査がはいり、何かと理由をつけては逮捕され、レイたちは客から暴力を受ける日々。

ダニーも警官から理不尽な暴力を受け、身も心もずたずたになってしまいます。

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映画『ストーンウォール』より

感想

ストーンウォールについてよく見聞きすることに人間ドラマを追加し映像化した作品と言った感じです。

現在各地で行われているプライドパレード(レインボーパレード)の原点がこのストーンウォールから始まったことを知らない人やストーンウォールは知ってるけれどどんなことがあったかまでは詳しくは知らないと言った人には、とても分かりやすい内容になってると思います。

また主人公ダニーの境遇で当時同性愛者や性的マイノリティの人たちがどういった差別的なことを受けていたかというのを知ることもできる作品です。

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映画『ストーンウォール』より

大きな批判

少し厳しいことを言うと、この歴史的反乱であるストーンウォールの反乱を映像化したという割にはちょっと残念です。

マーシャ・P・ジョンソンなど実在した人も登場しますが、本作の主人公は架空のゲイの白人男性ダニーで、物語の中心は彼を中心に進んでいきます。

なので反乱の中心にいた有色人種やトランスジェンダー、レズビアンの人々を無視し、シスジェンダーのイケメン白人ゲイ男性をヒーローに仕立て上げたことで、ホワイトウォッシュ、トランスイレーザーではないかと批判がありました。

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映画『ストーンウォール』より

実際予告編でもチラッと見えますが、暴動のきっかけになったレンガを投げるという大事な行為は架空のキャラクター・ダニーが行っていますが、実際は黒人ドラァグクイーンのマーシャ・P・ジョンソンさんとプエルトリコ系のトランスジェンダー女性シルビア・リベラさんだと言われています(諸説あり)。

実際見てみると確かに引っかかる部分はたくさんありましたし、主人公の成長譚としてもちょっと弱いかな……という印象です。レズビアンの人もチラッとしか出てこないので、かなり史実とは違っているようです。

▼梶裕貴が吹き替え!ゲイバーの反乱描く映画『ストーンウォール』本編映像▼

まとめ

史実を基にした作品であっても、映画ならではのアレンジをすることがよくあります。

しかしストーンウォールの反乱という歴史的政治的反乱をここまでアレンジしてしまうと、それはもう別の物語かもしれません。

ただ、本当にストーンウォールの反乱って何が起こったの?何が起こってプライドパレードって始まったの?って人にとっては分かりやすい映画かもしれないです。

そこで止まらず「本当のストーンウォールの反乱」も知ってもらえると嬉しいですね。

個人的にはジュディ・ガーランドのエピソードが本当にちょこっとしか出てこなかったのは残念だったな……

▼映画『ストーンウォール』予告編▼

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