術前のホルモン治療中止
性別適合手術を予定してる人は知ってるかと思いますが、手術前はホルモン治療を中止しなければいけません。ただ漠然と「ホルモン治療は中止」と言われても、性別移行してる人によってはある意味生命線のようなものだから、それなりの理由が要りますよね。まぁ「血が止まらなくなる」かららしいっていう理由なんですけどw

性ホルモンは血の流れに作用するので、大手術になる性別適合手術は手術自体の困難や術後の回復にも影響するようです。現に聞いた話では、何故中止しなければいけないかを知らなくて、服用を続けた人が、手術時に血栓症なんかのトラブルになったり、術後血が止まらなくなったりと大変みたいです。

ちなみにこういったトラブルは事前項目を満たしてなかったとして、保障の対象外となるケースがほとんどのようです。

そういったトラブルを防ぐためにホルモン注射の場合手術4週間前から、ホルモン錠剤の場合手術2週間前からの治療ストップを言い渡され、さらに術後3~4週間後からホルモン治療再開が可能になります。つまり最大で2ヶ月間、ホルモン治療をしないというわけですね

さて「ホルモン治療中止」の要因は「血液に作用する薬」だからという理由ですが、同じ理由で、

・内服用ビタミンE(サプリメント)
・アスピリン(アセチルサリチル酸)を成分とする薬(例:バファリン、ケロリン etc,)
・イブプロフェンを成分とする薬(例:イヴA、ナロンエース etc,)
・ワーファリン
・その他、血小板の働きを抑える薬やハーブ類(抗血液凝固剤)など

は、服用を避けた方が良さそう。うん、風邪引けないねw

※手術の内容やクリニック・病院などによってはお薬の中止の内容は変わってくるかと思いますので、詳しくは各々確認がベストです私も例外なく、ホルモン治療の中止をしました。

他の人の体験談を見ると「男性に戻るような気がして怖かった」「更年期障害に似た症状があってキツかった」などが多くある一方「思ったよりも平気だった」っていう人もいる。

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私も中止する前は「男性に戻るうんぬんよりも、元が元だし」と思ってたし「更年期障害になるほど、長年の服用はしてないし」と思ってて、「男性化」も「更年期障害」も全く危険視してなかったし、それなりに対処をしようと心がけていたので、あまり心配はありませんでした。また中には「肌荒れ」を起こす人もいるようですが、私はまったく問題なかったです。

ちなみに私は錠剤だったので、術前2週間からホルモンを中止して、それと同時にサプリメントや市販の風邪薬等の薬の服用をストップしました。念のためにね。季節の変わり目だったので、風邪や体調不良には細心の注意を払い、食事の面で健康体を維持することに専念しました。

また術前1ヶ月くらいから、喫煙や飲酒をストップを言い渡される場合もありますが、私はお酒も飲まないし、タバコも吸わないので、このあたりはヒジョーに楽な気持ちで、健康体維持に専念出来たかと思います。お酒飲みやスモーカーさんはキツいかもですね。

そのおかげかどうかは分かりませんが、ウチの回復は「早い方」だったらしいですw手術前のホルモン治療中止は絶対なので、気をつけましょう!

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