あらすじ
中学生の時に難聴を患ったため教室でも何かと誤解を受けて周囲とうまくなじめないまま大学生にな
った杉原航平は、いつしか人と距離を置くようになっていた。
そんな時に大学の裏庭で出会った佐川一は、バカみたいに明るい性格で思ったことを何でも口にする同級生。
そんな時に大学の裏庭で出会った佐川一は、バカみたいに明るい性格で思ったことを何でも口にする同級生。
いつしか太一との距離が近づくようになるが、それでも学校での陰口や嫌がらせで卑屈になる航平に対し太一が「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ! 」と言われ、航平はその言葉に心の底から救われるのだった。
映画『ひだまりが聴こえる』より
感想
BLマンガ原作の実写映画です。原作もそうですが、BL作品というよりはヒューマンドラマに近いと思います。難聴(全く聞こえないわけではない)の航平と声がよく通る太一の物語ですが、映画の範囲では恋愛要素は添え物っていうくらいわずかです。基本は軟調であることで誤解を受けがちな航平が太一と出会うことで閉じこもってた殻を破るストーリーで、難聴という重たくなりがちなテーマではありますが、タイトルの『ひだまり』とあるように温かさを感じる作品です。
映画『ひだまりが聴こえる』より
原作紹介
ひだまりが聴こえる /文乃ゆき
posted with カエレバ
原作『ひだまりが聴こえる』をベースに映像化していますが、尺の都合かなくなくカットされているシーンもありますし、また『ひだまりが聴こえる 幸福論』『ひだまりが聴こえる リミット』『ひだまりが聴こえる 春夏秋冬』と続いているので、そちらもオススメです。
初刊ではまだまだ恋愛要素が薄かったですが、それを次巻以降はすれ違いだったりヤキモチだったりと恋愛要素も少しずつ増えていきます。
もちろん難聴故の悩みや環境整備問題だったりというのもちゃんと取り扱っていて考えさせられるシーンもあって読みごたえがあります。
映画『ひだまりが聴こえる』より
まとめ
改めて映画・原作と触れて、太一の前向きで真っ直ぐな性格は好きにならない方がおかしいだろうってくらいの人柄ですので好感が持てます…ちょっと喧嘩っ早いけども。重たいテーマでありながら、温かさも兼ね揃えていて、登場人物の心の変化なども丁寧に描かれているのでとても素敵な作品です。
▼映画『ひだまりが聴こえる』予告編▼
【関連記事】
【青い恋の始まりと終わり】アデル、ブルーは熱い色【映画】
【オーガニック・ラブコメディ】にがくてあまい【邦画】
【まじめに、ゆっくり、恋をしよう】同級生【アニメ】
【自分らしくの純愛映画】アスリート~俺が彼に溺れた日々~【邦画】
【ただ恋をしている】海辺のエトランゼ【アニメ】