メゾンドヒミコ


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映画『メゾン・ド・ヒミコ』より

あらすじ

塗装会社で事務員として働く沙織。ある日、彼女のもとに若くて美しい男・春彦が訪ねてくる。彼は、沙織と母親を捨てて出て行った父の恋人だった。

沙織の父は、ゲイバー「卑弥呼」の二代目を継いだが、今はゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を創設、その館長を務めているらしい。春彦は、その父が癌で余命幾ばくもないと言い、ホームを手伝わないかと誘う。

父を嫌い、その存在さえも否定して生きてきた沙織だが、破格の日給と遺産をちらつかせて、手伝いに行くことを決意する。

死にゆく父親、その父親を愛する春彦、そんな二人を見つめる沙織・・・いつしか三人に微妙で不思議な関係が芽生えていく。

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映画『メゾン・ド・ヒミコ』より

感想

監督は犬童一心、脚本は渡辺あやの『ジョゼと虎と魚たち』コンビ。主演はオダギリジョー、柴咲コウ。

ゲイのための老人ホームを舞台に、ゲイである父親を許せない娘と、そこで暮らすゲイたちの様々な生き方を描いていくという割と当時としてはキャッチーな題材だったと思います。

ゲイの老人ホームを舞台としてるだけあって、家族へのカミングアウトや近隣の中学生からの直接的な嫌がらせ含むヘイトなどの差別的描写も含まれています。ただゲイの最期…というほどゲイであることにスポットが当たっているわけではなく、あくまでも父と娘の関係や恋愛以外での男女の関係に注力された作品だと思います。

あと主演のオダギリジョーがとにかくカッコイイなと思える作品でした。