あらすじ
建築家として世界各国で華々しいキャリアを積んできたセレーナは、ふと自分を見つめ直し「新たなステップ」を踏み出そうと故郷のローマに帰ってきた。
しかし、イタリアの建築業界は男性中心の社会で、ろくな仕事にも就けず貯金も底をつく。
しかたなくレストランでウエイトレスとして働き出すと、超イケメンのオーナー、フランチェスコが何かと優しくて、ついつい彼に恋してしまう。
しかし、クラブで男たちに囲まれて超絶に踊り狂うフランチェスコを見て“ゲイ"だと気付き、あえなく失恋。
映画『これが私の人生設計』より
おすすめポイント
イタリア発のコメディ映画で男女差別やゲイ問題を軽やかに描いています。セレーナは男社会のイタリア建築業界に苦しみ、フランチェスコはゲイライフ謳歌するも6歳の息子にゲイであることを打ち明けずにいました。
イタリアはかなり男尊女卑の社会らしく、女性は男性に媚を売るのが当たり前という風潮が一般的だったとか。国際的に実績があるセレーナが、女性であるというだけで舞台にも上がれないくらい根強いものなんですね。
映画『これが私の人生設計』より
他にも差別というか格差的な表現が描かれていて、採用されるのは男性だけ、優遇されるのも男性だけ、建築会社に勤める男性はゲイであることをひた隠しにし、ある女性は妊娠がバレると解雇されるので妊娠を隠している。そして残業するのは女性だけという差別の中、主人公セレーナは奮闘します。
文字で書くと、重々しい感じですが、映画本編は全体的にコメディで描かれているので、テンポ良くキャラクターがわちゃわちゃしてるのを笑いながら見ることができます。
そしてラストは建築業界ではマイノリティーだったセレーナが、大切にしているもののために戦った結果、同じような境遇の人たちがそれに励まされ、行動をおこした。そのシーンはとても胸を打たれます。
個人的にはセレーナとフランチェスコとフランチェスコの息子の別れ際のやりとりが結構好きです。
また作中でセレーナの建築案「緑の空間」は実在していて、ローマ郊外に実在する公営住宅コルヴィアーレで採用された女性建築家グエンダリーナ・サリメイによるリフォームプラン「緑の空間」から着想を得ているそうです。
映画『これが私の人生設計』より
個人的にはセレーナとフランチェスコとフランチェスコの息子の別れ際のやりとりが結構好きです。
また作中でセレーナの建築案「緑の空間」は実在していて、ローマ郊外に実在する公営住宅コルヴィアーレで採用された女性建築家グエンダリーナ・サリメイによるリフォームプラン「緑の空間」から着想を得ているそうです。
原題「Scusate se esisto!」で日本では『生きていてすみません!』のタイトルで上映されました。翻訳的にはこっちの方が原題近いみたいですね、建築の設計と人生設計をかけた邦題も結構好きです。
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▼映画『これが私の人生設計』予告編▼
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