少女少年


あらすじ

晶は小六の男の子。

ある日、姉のいたずらで女装をして大好きなアイドル青野るりの歌を歌っていたら、家の前を通りがかった芸能プロの村崎にスカウトされます。

いやがる晶ですが「るりちゃんに会える」の一言で女装して女の子としてデビューすることに!?

アイドル白川みずきとして芸能生活をスタートさせた晶は、るりに秘密がばれるものの順調に人気をのばしていきます。

でも、いやがらせもたびたび。そんないやがらせの張本人黒木紗夜香が晶の学校に転校してきて、みずき=晶であることがばれてしまいます。

しかし、晶のやさしさを知った紗夜香は晶のことが好きになってしまいます。そして、るりや級友の智恵子も……。晶の気持ちは!? 
(1巻あらすじ)

少女少年002
漫画『少女少年』より

おすすめポイント

『少女少年』は、やぶうち優さんによるマンガ作品で、基本1巻毎に主人公が変わるものの共通して「男の子が女装をし、女の子のふりをして芸能界入りする」ということ。

芸能界の内容も「アイドル歌手」「ガールズユニット」「女優」「人気アイドルの替え玉」「声優」と様々。

主人公の女装も基本的には自発的にしているわけではなく、アイドルをやるため、女性としてデビューしてしまったためなど半強制的で仕方なくなものも多いのも特徴で、主人公が第二次性徴に入る前の小学生だからなせる設定だなと思いました。

ほとんどの作品で男の子であることを隠さなければならず、男とバレるのではというドキドキや恋のドキドキもあって楽しめる作品です。

少女少年001
漫画『少女少年Ⅳ-TSUGUMI‐』より

~少女少年~GO!GO!ICHIHIGO

シリーズ第8作目『〜少女少年〜 GO!GO!ICHIGO』では、それまでの「男の娘×芸能界」とは打って変わって、ラブコメディに重点を置いた作品です。

それまでは男の娘が主人公だったのに対して本作では「男の娘に恋してしまった女の子」が主人公で、またその男の娘もそれまでの「性格や実生活は男だけどいろいろあって女装していた主人公」ではなく、性格も実生活も女の子で、身体は男の子といったタイプの男の娘です。

それ故にそれまでのシリーズとはあまりにも毛色が違うため番外編という扱いを受けるようです。

まとめ

ドーリィカノン

他にもシリーズ1~8作の後続となる『~少女少年~ドーリィ♪カノン』(単行本では少女少年が外れて『ドーリィ♪カノン』)は初の長編で全10巻、ドラマ化やゲーム化もしています。

また少女少年1巻の前身となる『少女少年0話』では本編と違って中学生設定であり、女装も本編違って趣味であるなど、また違った男の娘が楽しめます。0話は『やぶうち優ファンBOOK やぶうち優の♀♂なお話』に収録されています。

男の娘×芸能界というなんともワクワクする設定ですが、実は当時「男の娘」という言葉がちゃんとあったわけではなく、かなりキャッチーな作品だったのではないかな?って思います。

1~8巻は基本的に1巻完結の形式をとっているので、どこから読んでも面白いですし、ストーリー重視だったりコメディ重視だったりとそれぞれで変わってくるので楽しめます!


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