オール・アバウト・マイ・マザー
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あらすじ
マドリードに住む移植コーディネーターのマヌエラは、作家志望の息子・エステバンを女手一つで育ててきた。エステバンの誕生日、二人は『欲望という名の電車』の舞台を観に行く。
そして、マヌエラが息子に今まで話さなかった父のことを話そうと決心したとき、エステバンは舞台の主演だった大女優ウマ・ロッホにサインをもらおうとして車にはねられ、そのまま亡くなってしまう。
そして、マヌエラが息子に今まで話さなかった父のことを話そうと決心したとき、エステバンは舞台の主演だった大女優ウマ・ロッホにサインをもらおうとして車にはねられ、そのまま亡くなってしまう。
おすすめポイント
スペイン発のニューマンドラマ。タイトルの通り「母」をテーマにした作品で、最愛の息子マヌエラが様々な女性たちと出会い、人生への希望を取り戻していくお話です。この映画の女性たちは苦節の人生に直面しながらも、何とか生きていると頑張っています。最愛の息子との死別、病気、薬物依存、女性としての美しさの追求など。そして彼女たちは、友人の言葉に励まされたり、仕事を全うしたり、互いに助け合いながら苦難も笑い飛ばして生きていく。
映画『オール・アバウト・マイ・マザー』より
トランスジェンダー女性像
元男性…サイトによってオカマ、ニューハーフ、ドラァグクイーン、性同一性障害と表記がバラバラなのですが、この記事では「トランスジェンダー」に統一させていただきます。トランスジェンダーのキャラクターが2人登場します。ひとりはマヌエラの旧友アグラート、もうひとりはマヌエラの息子の父親・ロラ。

映画『オール・アバウト・マイ・マザー』より
アグラートは女性的な見た目を手に入れているものの、娼婦として働くうえでは受けがいいからという理由で性別適合手術まではしておらず(後に女優の付き人になるのでその理由もなくなる)、ロラは性に対して奔放で、マヌエラからは「アバズレ」「ロクデナシ」と言われており、それ故か性別適合手術はしておらず、複数の女性とも関係を持っていました。
性に対して奔放、主人公の良き理解者など昔から映画で使われているのトランスジェンダー女性に対してのテンプレキャラクターではあるものの、「女性」や「母親」がテーマの作品においてひとりの「女性」として扱っている点はとても素晴らしいと思います。
▼映画『オール・アバウト・マイ・マザー』予告編▼
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