改名エピソード/必要書類
性別移行する人の中には見た目や生活は性別移行できたけど、本名がまだ…って人もいると思います。もちろん戸籍の性別を変更するより前に、名前だけってこともできます。タイミングは人それぞれですね

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私の場合は、実生活ですでに元の名前が男性であることに不便を感じでいたので、性別移行しはじめて早々に改名手続きをしました。今回はその時のエピソードを少しでも共有できたらなと思います。

■名前変更に必要な診断書
これは通ってる医師からもらえます。私の場合は「先に名前だけでも変更したい」と担当医に伝えたところ快く改名のための診断書を書いてくれました。

■名の変更許可申立書
家庭裁判所でもらえる「名の変更許可申立書」を記入します。それには住所や本籍、職業名などを記入して、「申立ての実情」の欄にある理由には「8.その他(性同一性障害のため)」と記入。

そして
『申立人は性同一性障害のため男性名を使用することに精神的苦痛を感じ、現在日常的に女性として生活をしているため本名を使用すると不審に思われます。
これから性同一性障害のガイドラインにそって性別適合手術を受け、戸籍も女性に変更する予定なので、男性名のままですと、女性としての日常生活や経済活動をする上で支障が出てきます。
また「○○」という名前を長年使用しており、家族、友人、知人の方々もこの「○○」という名前で認識してもらっています。
ですので、この改名が周囲の混乱を招くことはありません。』
※「○○」=女性名(通称名)

と書きました。こちらは性別移行に伴う名前変更する人はだいたい同じ文章になりそうw

ポイントは治療をちゃんと行うか(別に性別適合手術が目的でなくてもいいらしい)、本名使用にどの程度の支障があるか、改名によって周囲の人(友人、職場の人も含む)の混乱はないか、などを書くといいらしいです。

■戸籍謄本

■切手・収入印紙

私の場合です、結構裁判所によってバラつきがあります。裁判所の売店でも買えます。

切手
・1040円1組(500円切手×2枚、20円切手×2枚)
・80円×3枚
・10円×3枚
収入印紙
・800円(500円印紙、300円印紙)


▼家庭裁判所に書類を提出しに行く
「名の変更許可申立書」「診断書」「切手と印紙」「戸籍謄本」を持っていざ裁判所へ

書類の不備などを確認してもらいながら、無事に受理。

申し立てに関してはこんな感じです。

これからの流れはまずこの件を担当する担当が決まる。その担当からその後の日程などを聞く。再び裁判所に出向き審判、改名に許可が下りたら……とまだまだ道のりは長いですw

ちなみに提出してから、連絡があるまで2~3日、審判までは早くて2週間、下手したら1ヵ月と言われたので、各裁判所でかなりバラつきがあるかもしれません。

私が利用した家庭裁判所では過去に性同一性障害当事者の名の変更を今まで扱っている判例があるらしいので、手慣れた感じがあってやりやすかった印象がありました。そういう判例が少ない裁判所ではなかなか許可が下りなかったり、職員が手順を理解してなかったりとあるらしい。

※改名手続きは私の場合です。各個人や各家庭裁判所でやりとりに差があるかと思います。

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