ラヴァーズキス


あらすじ

「鎌倉」を舞台に、「キス」を巡る同じシチュエーションを異なる登場人物の視点から描いたラブストーリーの金字塔。

・・・早朝の鎌倉、海辺で出会った同じ県立高校に通う2人ーー悪い噂の絶えない藤井朋章と川奈里伽子は、やがて恋に落ちる。そして、そんな2人の恋は周囲に様々な波紋を投げかけてゆき・・・!?

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映画『LOVER’S KISS ラヴァーズ・キス』より

おすすめポイント

『LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス』は、『BANANAFISH』や『海街ダイアリー』で知られる吉田秋生による漫画作品を原作として2003年に公開された映画です。

とくに『海街ダイアリー』とは同じ世界線で、『海街ダイアリー』より後のお話になってます。

鎌倉を舞台に繰り広げられる、男女6人の交錯する想いを描いたラブストーリーで、同じ時系列の物語をそれぞれの視点から描くというオムニバス手法を採っています。男女6人だからと言って男女ペアが3組というわけではなく、男女の恋愛関係は藤井朋章と川奈里伽子だけで、あとは男子が男子に、女子が女子に恋する模様を描いてます。



映画の方のキャストは平山綾、成宮寛貴、宮崎あおい、石垣佑磨、市川実日子、阿部進之介とめちゃんこ豪華。音楽とも合わせた表現方法が魅力的で、原作とはまた違った面白さがあります。

BANANAFISH』では、恋愛関係とはハッキリと表現せず、あくまでもブロマンスの域という感じでしたが、今作ではガッツリ恋愛的感情を明確にしています。それは男女間であっても同性間であっても。

ちょっとそんな同性を好きなる人とエンカウントする?って思ってしまいますが、彼らが本気で恋をして、自分の気持ちに正直になろうと頑張ったり、想いを伝えたり、時には慰めあったりをしていて、登場人物みんな幸せになって欲しいと思いました。

彼らの青春ラブストーリーを応援したくなる、そんな作品です。

原作紹介

ラヴァーズキス0

原作は全2巻、新装版が全1巻ととてもコンパクトな作品で読みやすく、映画とも違った面白さがあると思います。

前述したように『海街ダイアリー』とも繋がっていて、その後(多分、藤井朋章がいなくなってから後)の話になりますが、『ラヴァーズ・キス』が海街ダイアリーよりもかなり前に描かれていたことがちょっと驚きです。

原作も是非!

まとめ

単に男女の恋愛を描くだけではなく、同性愛…それも友情・恋愛・憧れなどの微妙な関係が表現されているの爽やかな心地よさを感じる作品です。

演技や演出は思ったよりも拙い感じがしましたが、それでも彼らが一生懸命に生きて人を好きになってを表現していて良いと思います。

心の傷や暗い部分を描いているのにどこまでも爽やかに感じてしまうのは原作・吉田秋生の持ち味だと思います。映画と漫画原作合わせて触れてみるもいいかもですね。

▼映画『LOVER’S KISS ラヴァーズ・キス』予告編▼


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