水の中のつぼみ


あらすじ

友人が出場するシンクロの大会を見学に行ったマリーは、選手としてその場に居合わせたフロリアーヌに恋をする。
 
同性に恋をしてしまったという困惑と、嫉妬に板ばさみになった彼女は、意を決して声をかけるが……。
 
水の中のつぼみ03
映画『水の中のつぼみ』より

感想

『水の中のつぼみ(仏題: Naissance des pieuvres、英題: Water Lilies)』は、2007年制作のフランスの青春恋愛映画。監督は『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ、出演はポーリーヌ・アキュアールとルイーズ・ブラシェール。『BPM ビート・パー・ミニット』や『燃ゆる女の肖像』にも出演しているアデル・エネルは主人公マリーが恋する相手。
 
本作は、3人の少女の恋愛観・性愛観をリアルに描いた恋愛映画……恋愛映画という割にはすごく残酷。
 
少女特有の危うい距離感や歪んだ愛情表現、残酷さを生々しく描き独特の雰囲気がまとっていて、思春期の少女の繊細さが丁寧に描かれています。
 
大人の私から見ると「え?そんなことで不安になるの?」って思ってしまうけど、確かに思春期くらいの少年少女って性体験がどうのとか売春してるとかいろいろ噂したり、自分の初体験はまだなのを心配したり…そういうばかり考えてしまう多感な年ごろでもあったよねと思い返しました。
 
水の中のつぼみ02
映画『水の中のつぼみ』より

少女ゆえの悩み

15歳の少女マリーが美人で高慢なシンクロ選手フロリアーヌにせつない片想いをする物語…と言ってしまうと女性同士の恋愛がテーマのように感じてしまいますが、マリーの友達アンヌの恋やフロリアーヌの秘密など、あくまでもこの作品は「少女の欲望」を描いた映画。
 
同性愛はあくまでその欲望のうちのひとつで、マリーの行き過ぎた距離感、フロリアーヌの性的な悩み、アンヌの子どもっぽさからの恋愛的な想いなど、全員がそれぞれに思春期らしい痛みを抱えていたりします。
 
女性同士だから。同性だからこの恋はうまくいかないんだとかいうわけではなく、まだまだ未熟な少女だからこそ悩むんで、失敗して、痛々しくてな描写がとても面白いです。
 
水の中のつぼみ
映画『水の中のつぼみ』より

予告編

▼映画『水の中のつぼみ』予告編▼

 
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