夜道の恐さ
実は男子時代は夜のお散歩がちょっと好きでした。考えがまとまらないときとか、気分転換とか、夜のお散歩をするとスッキリするというか。それも自然としなくなって、女性として生活するようになってからはなんとなーく全くしなくなって……何か用事で遅くなるときも夫くんと一緒のことも多いので「夜道でひとり」という経験をしなくなってきたんですね。

それでたまたま、とある用事で遅くなったとき「短い距離」だし「街灯も明るい」し「大通り」だし、といろいろプラスの理由をこじつけて、夫くんを呼べばいいのに「煩わせちゃいけない」っていう思いがあって呼ばすに帰ろうとしました。

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たぶん「他の女性ならともかく、私なんかが危ない目に遭うと思うなんて自意識過剰だ」という変なブレーキもかかってたんだと思います。だけどちょっと歩くと、街灯があっても思いのほかの暗さや静寂さやいろんなものから「夜道の怖さ」を漠然と感じて、すぐ引き返して夫くんにお迎えを頼みました。

この「夜道の怖さ」というのは男子時代にはあまり感じられなかったのに、女性として生活するようになってからは恐いと感じるようになったという、すごく不思議な感覚でした。ひょっとしたら他にもこういうことってあるのかもしれないですが……。

あとで「夜道が怖かった」という話を女友達に話すと「当たり前でしょ!」と語気強く叱られました。それと自衛の仕方やもし事件に遭遇してしまった場合の対処法についても教わりました。それが個人的にはものすごく勉強になったので「どこでそういうの教わるの?」と聞くと「学校の特別教室で教わった」とか「女子同士で意見を出し合って」とか。わたくし教わってもなければ、意見出し合ってもない…。

男子だったせいか、そういった環境下になかったかもです。ついでに「男女関係なく自衛が大事」「自分を守るために自意識過剰とか言ってられない」とも言われました。本当に勉強になります。男女で感じる差のあった恐怖心にも興味深かったですが、自衛の方法や対処法ももっと性別とか年齢関係なく広く知ってもらうべきなんだろうなと感じたエピソードでした!