キッシングジェシカ


あらすじ

ニューヨークの新聞社で働く28歳のジェシカは、仕事はまあまあ順調なのに恋愛に関してはなかなかうまくいかない。
 
どこかにいる"運命の人と出会うためにデートを繰り返すけど、まだ出会えず。
 
母親は結婚しろとうるさいし、兄は婚約、友達は妊娠。ちょっとあせりぎみな今日このごろ。
 
そんな時、ジェシカは新聞に載っていた恋人募集の個人広告に心を引かれる。大好きなリルケの詩を引用したこの人はもしかしたら私の運命の人?
 
だけどその相手はなんと"女性の恋人を探すへレンという女性だった……。
 
▼映画『KISSingジェシカ』トレーラー(日本語字幕なし)▼


感想

『Kissingジェシカ(原題:Kissing Jessica Stein)』は、2001年アメリカ制作のラブコメディ映画です。 主演女優二人による主演・脚本・共同制作。監督はチャールズ・ハーマン=ワームフェルド。
この映画は1997年秋にオフ・ブロードウェイで上演されたコメディ・スケッチの1編として生まれ、『Lipschtick』と呼ばれるこの舞台劇は、ニューヨークのライトアークシアターで5日間だけ上演されました。
 
ニューヨークを舞台に、本当は「ストレート(異性愛者)」なはずの女性がふとしたことから恋に落ちてしまうさまをユーモラスに描いたロマンティック・コメディです。
 
ストレートが同性愛指向になる作品というはたくさんありますが、この作品のジェシカは保守派でかなり同性愛に消極的…それどころか嫌悪感すら抱いているところからスタートです。
 
ロマンティックコメディとかラブコメディだとか言われますが、主題は恋愛方面ではなく、プライドが邪魔して頑なだったジェシカが、たった一つの出会いをきっかけに自分を解放できるようになっていくことろが主題かなと感じました。
 
保守的でプライドばかり高くてチャレンジ精神のない女性が、殻を破り変わるきっかけが同性の恋人というだけ。ストレートで保守的な彼女が、同性の恋人を持つことはかなり勇気要ることだと思います。
 
ただ残念なことにジェシカにとって保守的な自分の殻を破るのに必要なのは同性の恋人だったけど、それを超えてしまったら必要じゃなくなるっていうのは個人的に寂しかったです……言ってしまえば経験値?
 
ジェシカが同性愛に差別的な感情を持っているため、作中ではちょっと差別的な表現や下世話な好奇心で土足で踏み入るような表現もあります。……興味本位で同性の恋人を作ろうとする感じは観る人によっては不快に感じるかもしれません。
 
主人公ジェシカが女性の恋人を持ってどんどん魅力的になってくる様は観ていて勇気をもらえる、そんな作品だと思います。
 
キッシングジェシカ01
映画『KISSingジェシカ』より
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