ちんちんのないお父さん


内容紹介

二十歳になって、戸籍を女から男にする。その夢を叶えたはずなのに、それはゴールではなかった。大切なことは「どう生きてきたか、どう生きていくのか」だった……。
 
性同一性障害の悩みを抱えながらも、さまざまな難題をくぐり抜け、ひたむきに前を向いて歩いていく、真実の物語。
 
本当に幸せな人生とはなにか、LGBTの方だけでなく、多くの方に読んでいただきたい一冊。
 

感想

トランス男性(FtM)が精子提供により妻との間に子どもを授かるお話やこれまでのこと、手術のこと、そしてこれからのことを綴ったエッセイです。
 
作品タイトルからはじめは「子供のことがメインかな?」と思ったら、どちらかというと著者の川崎和真さん自身のことがメインでした。和真さんの性別違和と向き合い性別移行を始めた10歳代の時のこと、今の嫁さんと出会い子どもを授かるまでのこと、そしてハードルが高く何度も繰り返した手術のこと。
 
やはり個人的に興味深く読ませていただいたポイントは「父親になる」ということ。それまで、ご自身がFtMということもあって、家族を持つ、子どもに恵まれるということが想像できなかった人が、どうして父親になれたか、その心境や嫁さんとのやり取りは、一読者には計り知れない部分で勉強になることばかりでした。
 
そして、性的マイノリティでも家族を持つことができる、子を授かることができるという、当事者に勇気を与えてくれるエッセイになると思います。当事者でなくても、性同一性障害がどういったものなのか、男性になるためのプロセスは、などなど詳しく描かれているため、知るという点でも参考になる部分が大きいと思います。
 
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