あらすじ
「シロさん」こと筧史朗と「ケンジ」こと矢吹賢二の2人は、史朗の部屋で同棲するカップルである。
ゲイであることを隠しながら弁護士として働く史朗は、慎ましいストイック気味の倹約家で、将来に備えた家計管理の一つとして2人分の食費を月2万5千円(後に3万円)に収める事を目標にしながらも、仕事は最小限に定時で切り上げてまで2人の食事をつくることに喜びを感じている。
片やゲイであることを隠しもせず美容師として働く賢二は、自分の「愛」に一途なロマンティストでありながら見た目に反して自分に厳しい一面も持っている。
そんな2人が、お互いの価値観の違いやゲイ・カップルである事ゆえの葛藤と向き合いながら、2人で一緒にいることの意味を確かめ合って絆を深める姿を「食」を通して紡ぐ物語。
5分でわかる「何食べ」ドラマダイジェスト
感想
『きのう何食べた?』は、『西洋骨董洋菓子店』『大奥』などで知られるよしながふみさんの漫画作品(2007年より連載開始)で、2019年4には連続テレビドラマが放送、その後スペシャルドラマ、さらに2021年には劇場版が公開されました。
几帳面な弁護士・筧史朗と、人当たりの良い美容師・矢吹賢二の2人が2LDKのアパートで暮らす日々の中「食」を通じて、さまざまな人間模様を展開する物語です。
主人公のシロさんとケンジはゲイのカップルで、ゲイが抱える問題(老後のことや遺産のことなど)や、シロさんの実家である筧家を舞台にしてゲイの息子とその両親がどう向き合うかも描かれています。
主人公2人がゲイだと思うと、過剰に性的な描写を想像する人もいるかもしれませんが、この作品はそういった描写がなく、真摯にゲイの問題とも向き合っているのも特徴で、ひょっとしたら「ゲイって性的指向が男ってだけでそれ以外はノンケと変わらないんでしょ？」と物事を簡単に考えてしまってる人にとっては、こんな問題があるんだ、こんなことで誤解が生まれるのかと発見もある作品です。
私が個人的に面白かったなと感じたのは、ゲイの知り合いである小日向さんとその恋人・航と4人で食事をしたときに「筧さん(シロさん)はゲイっぽくない」と言われ、シロさん自身も「(ゲイっぽくないことが要因で)モテない」とも独白していたの印象的で、ゲイの中にも「らしさ」というものがあるんだなと再確認しました。
几帳面な弁護士・筧史朗と、人当たりの良い美容師・矢吹賢二の2人が2LDKのアパートで暮らす日々の中「食」を通じて、さまざまな人間模様を展開する物語です。
主人公のシロさんとケンジはゲイのカップルで、ゲイが抱える問題(老後のことや遺産のことなど)や、シロさんの実家である筧家を舞台にしてゲイの息子とその両親がどう向き合うかも描かれています。
主人公2人がゲイだと思うと、過剰に性的な描写を想像する人もいるかもしれませんが、この作品はそういった描写がなく、真摯にゲイの問題とも向き合っているのも特徴で、ひょっとしたら「ゲイって性的指向が男ってだけでそれ以外はノンケと変わらないんでしょ？」と物事を簡単に考えてしまってる人にとっては、こんな問題があるんだ、こんなことで誤解が生まれるのかと発見もある作品です。
私が個人的に面白かったなと感じたのは、ゲイの知り合いである小日向さんとその恋人・航と4人で食事をしたときに「筧さん(シロさん)はゲイっぽくない」と言われ、シロさん自身も「(ゲイっぽくないことが要因で)モテない」とも独白していたの印象的で、ゲイの中にも「らしさ」というものがあるんだなと再確認しました。
ドラマ『きのう何食べた？』より
魅力的な食事
あとやはり「食」でしょうか。昨今、食事や料理をメインテーマに添えた作品はたくさんあり、その魅力はやっぱり美味しそうな食事。『きのう何食べた？』では食事シーンにはほぼ解説が入り、自分でも作ってみようって思えるのが素敵です。少し豪勢な食事もあれば、一般的でちょっと手の込んだ料理もあれば、袋ラーメンのようなシンプルな料理もある。
それら食を通じて感じる人と人のやり取りは時に考えされられたり、時にほっこり暖かくなったりといろいろな顔を見せてくれて、そして大切な人と食べる食事は何倍もおいしく感じると改めて思わせてくれます。
ドラマ『きのう何食べた？』より
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劇場版『きのう何食べた？』予告編
また2021年には劇場版も作られ、京都旅行に行ったりと仲睦まじく……とはいかず、一波乱起こります。また友人の小日向と航もまた問題勃発と劇場版ならではです。美味しそうな食事もちゃんとあります！
まとめ
美味しそうな食事、ゲイの抱える問題、そういったものを描いていますが、シロさんやケンジのやり取りも面白く、特に物語冒頭のシロさんと現在のシロさんとで、ケンジに対する向き合い方が変わってきていて、それは決して悪い意味ではなく、パートナーの幸せを考えられるようになる過程がとても好きで、そういった部分も注目です。原作、ドラマ、映画とありますが、どれも面白く、違った魅力があるので、お好きなものから触れてみるのもいいかもしれません。ぜひ！
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