トムオブフィンランド


あらすじ

第二次世界大戦直後。同性愛が法律で禁止されていたフィンランドで、ゲイの帰還兵トウコ・ラークソネンは、自らの欲望を抑え込んで生きていた。
 
そんな彼が夢中になったのが、逞しい男たちの絵を描くこと。
 
やがて彼の絵は、アンダーグラウンドの同性愛者コミュニティで静かに広まっていくのだったが...。

トムオブフィンランド01
映画『トム・オブ・フィンランド』より
  

予告編とフィンランドの恥と英雄

▼映画『トム・オブ・フィンランド』予告編▼

 
ちなみに本作の監督ドメ・カルコスキ監督はトウコと同じくフィンランドの監督でトム・オブ・フィンランドの存在は知っていたものの、アメリカ人だと思っており、彼がフィンランド人だったと知ったのは彼が亡くなった時。

しかし、当時フィンランドでは違法ではなくなったものの、まだ根強い差別意識があり、フィンランド人である彼を恥だと思ったのだそう。それは監督に限った話ではなく、国民がそんな空気だったのとか。
 
しかし、ここ最近では考え方は変わり恥とまで言われたトウコは「フィンランドの英雄だ」とまで言われるほどになったそうです。そして現在フィンランドでは同性婚も法制化されています。それはトウコの死から26年後のことでした。

感想

トムオブフィンランド02
映画『トム・オブ・フィンランド』より
 
『トム・オブ・フィンランド(Tom of Finland)』は、2017年公開のフィンランドの伝記映画。ゲイアートの先駆者として知られるトム・オブ・フィンランド(本名:トウコ・ラークソネン)の半生が描かれている。
 
フィンランドの片隅で自分のために描いていた絵が、ひょんなことからアメリカで火がつき、図らずもゲイ男性たちの自由と解放の象徴となり、ゲイカルチャーに革命をもたらした伝説のアーティストトム・オブ・フィンランドの数奇な人生を映画化した作品です。
 
レザー服を身に待っとった筋肉質なゲイアートは何度か見たことがあったのですが、失礼ながらそれがトム・オブ・フィンランドさんの作品で、それがのちのゲイカルチャーに大きな影響を与えたとは知りませんでした。むしろ、それまでゲイのステレオタイプのイメージがなよなよしたものだったことも知らなかったくらいです。
 
トムオブフィンランド03
映画『トム・オブ・フィンランド』より
 
そんなトム・オブ・フィランド(トウコ・ラークソネン)さんが母国フィンランドでどれほど苦悩してきたか、そしてどれほどゲイカルチャーに影響を与えたかを知ることができてとても感動しました。
 
もちろん、フィンランドでは違法の同性愛、最愛のパートナーの死、アメリカでエイズが流行したことにより創作活動のストップ、荒波な人生で順風満帆とはいかないものですが、彼が与えたポジティブなイメージは計り知れないのだと感じました。
 
【関連記事】
【身分差を超えた愛】マイ・ビューティフル・ランドレット【映画】
【女の子になりたい】ぼくのバラ色の人生【映画】
【伝説のロックバンド】ボヘミアン・ラプソディ【映画】
【ジェンダーミステリー】片想い【小説/ドラマ】
【喝采と孤独の天才デザイナー】イヴ・サンローラン【映画】