LGBTQにカテゴライズされる主人公の作品を多く紹介していますが、中にはサブキャラがLGBTQなんて作品も多くあります。それも賑やかしのオネエキャラでもなく、ちゃんと物語の一部として組み込まれている、そんな作品5つ紹介したいと思います。
アレックス(フランス映画/舞台がゲイバー)
『アレックス(原題: Irréversible)』は、2002年製作のフランス映画。 事件の舞台がゲイクラブで、途中でもゲイやトランスジェンダーが登場しますが、主題はそこではなく、婚約者がレイプされその犯人を捜しまわる男が犯人を捜すストーリー。特徴としては時系列を逆行して構成しているのが特徴で、また9分にわたる強姦シーンも話題を呼びました。
南へ行けば(フランス映画/兄がゲイ)
レアは買い出しに出たついでに、同じく南へ旅をしているジェレミーを誘い、彼もいっしょに旅をするようになる。
こちらの作品、主人公はゲイの兄でも、ジャケットに堂々と載っている女の子でもなく、ヒッチハイクで南を目指すサムと言う男の子。ゲイであるマシューはサムに想いを抱いている描写はありますが、基本はサムが次に進もうと決意するための映画です。しかし、レアのお腹の子の父親は誰?途中参加のジェレミーの存在意義は?レアはさすがに自由奔放すぎない?マシュー浮かばれないだろう…という部分が気になってしまいましたが……ロードムービーとしての雰囲気はいいと思います
リトル・ミス・サンシャイン(アメリカ映画/叔父さんがゲイ)
田舎町アリゾナに住む少女オリーヴ。
なんともブサイクでおデブちゃんな彼女が、全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。オリーヴ一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。
人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂をした叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。
そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった……!
2006年のアメリカ合衆国のハートフルコメディ映画です。 あくまでも家族全体が主人公と言う感じで、その中のひとりにゲイの叔父さんがいるという感じ。 確かにみんな変わってる、だけどみんなそれぞれに信念があって、真っ直ぐで前向き。特に不良ジジイと称される祖父は、確かに悪いおじいちゃんだけど、何気にいいことを言ったりするので、笑いの中にもハッとさせられるものがあります。
人生はビギナーズ(アメリカ映画/父親がゲイ)
アートディレクターのオリヴァーは、愛に臆病な内向的で真面目な38歳独身男。
2010年のアメリカ映画で父親がゲイ。父親がゲイであることをカミングアウトしたことで主人公オリヴァーの価値観がガラリと変わる物語です。それまで内向的で内気、何をするにも受動的な性格のオリヴァーであったけど、その性格も「失敗を恐れている」というところから来ている。父のカミングアウト、死、恋人との出会いを経て「みんな初心者だから失敗して経験を経るものだ。失敗を恐れる必要はない」と思える作品です。
ウォールフラワー(映画/好きな子の兄がゲイ)
2012年のアメリカ映画で、主人公の好きな子の兄がゲイというお話。しかしゲイであることは主人公にとって大きな問題ではなく、スクールカースト下層の少年が居場所を見つけ、それをかけがえのない大切なものだと気づくお話です。若者にとってどれだけ居場所というものが大事なのかが伝わります。作中ではゲイ(同性愛者はスクールカースト下層)とスクールカースト上位の悲恋も描かれていますが、メインはやはり主人公の青春謳歌の物語です。
いかかでしたでしょうか?主人公以外にのサブキャラクターがLGBTQと言うのはセクシュアリティやジェンダーをテーマにしていないという点もあって、そういったのが強く感じられる作品は苦手だなーって思う人にも見やすい作品になってると思います!ぜひ良かったら見てみてくださいね!