最終目的地


あらすじ

大学で文学教師として働く青年オマーは、博士号を取得して大学との契約を延長するため、自殺した作家ユルス・グントの伝記執筆を願っていたが、作家の遺族から拒絶されてしまう。
  
恋人ディアドラの強い勧めと人生を変えたいとの思いから、オマーは亡き作家が暮らしていた邸宅がある南米ウルグアイへと向かう。
 
そこでは作家の兄アダム、作家の妻キャロライン、作家の愛人アーデンとその幼い娘ポーシャ、アダムのゲイの恋人ピートが奇妙な共同生活を送っていた。
 
オマーは彼らから伝記執筆の許しをもらうために、しばらくの間共に過ごすことにするが、その内に恋人がいる身でありながら、アーデンと惹かれあってしまう。
 
また、他の住人もオマーの出現により、今後の自らの人生(最終目的地)について考え、それぞれの決断を下すのだった。
 
最終目的地03
映画『最終目的地』より

予告編

▼映画『最終目的地』予告編▼

 
【キャスト】
オマー・ラザギ(オマー・メトワリー)
大学の文学教師。イラン系アメリカ人。28歳。ユルスの伝記を書くためにウルグアイを訪れる。
アーデン・ラングドン(シャルロット・ゲンズブール)
作家の愛人。28歳。
キャロライン・グント(ローラ・リニー)
作家の妻。伝記絶対反対派。
アダム・グント (アンソニー・ホプキンス)
作家の兄。ユダヤ系ドイツ人。
ピート(真田広之)
徳之島出身の日本人。40歳。アダムのパートナーで伴に暮らして25年。
ディアドラ・グドムンド(アレクサンドラ・マリア・ララ)
オマーの同僚文学教師で恋人。仕切りたがりで勝気な性格。
ポーシャ・グント(アンバー・モールマン)
作家とその愛人アーデンとの間に生まれた娘。

感想

『最終目的地(The City of Your Final Destination)』は、2009年のアメリカ合衆国のドラマ映画。ピーター・キャメロンの同名小説を原作にしています。
 
大きなイベントはなく、物語が淡々と進んでいく映画ですが、ウルグアイの絵画のような風景とキャラクターの会話が子気味良い作品です。
 
オマーは作家ユルスの伝記を書くための許可をもらいに彼の家族に交渉するため、ウルグアイに向かうのですが、彼の亡き後に住んでいたのは気難しくて頑固で伝記絶対反対派のユルスの妻キャロライン、オマーに心惹かれ伝記賛成派のユルスの愛人のアーデンとその娘ポーシャ、伝記には賛成だしなんならキャロラインを説得しようただし密輸と言う条件付きというユルスの兄アダムとそのパートナーのピート。この一癖も二癖もある家族を相手にしなければならない。
 
物語の主軸は彼らと交渉してユルスの伝記を書くことではなく、変化することを恐れるユルスの遺族たちがオマーが現れたことによって、自分の今の立場を見つめなおす感じです。

いろんな制約があって、呪縛があって、南米の人里離れた古い屋敷が自分たちの終焉だとうすうす感じていた彼らだけれど、穏やかな風のようにやってきたオマーがやってきたことによって、自分の「最終目的地」を求めるようになります。
 
最終目的地02
映画『最終目的地』より

原作紹介

原作はピーター・カメロンさんの同名小説。内容はほぼほぼ一緒ですが、原作ではアダムの恋人ピートはタイ人で、映画化にあたってどうしても真田広之に演じてもらいたかった監督により、日本人の設定に変えられたそうです。
 
また映画では終始キツイ性格のキャロラインですが、原作の方で彼女のバックボーンを描いており、ちゃんと意味があることも分かります。むしろ映画だと融通が利かない頑固おばさんどまりになってしまってる感……。
 
最終目的地01
映画『最終目的地』より
 
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