イヴサンローラン


あらすじ

1953年、パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として関心を向けられるファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。デビューを兼ねた初コレクションを成功させた彼は、21歳にしてファッション業界の天才としてあがめられる。
 
そんなイヴとディナーで出会ったピエール・ベルジェは、その才能に惹かれると同時に恋をする。
 
ベルジュは仕事でもプライベートでもパートナーとしてイヴを支え、彼の名を冠したブランドを一緒に立ち上げてファッションの革命をもたらしていく。 
 
▼映画『イヴ・サンローラン』予告編▼


感想

『イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)』は2014年のフランスの伝記映画で 監督はジャリル・レスペール、出演はイヴ・サンローラン役にピエール・ニネ、イヴの生涯の恋人ピエール・ベルジェ役にギヨーム・ガリエンヌ。またこの映画はイヴ・サンローラン財団とピエール・ベルジェの全面的な協力を得て作られました。
 
20世紀を代表するフランスのファッションデザイナー、イヴ・サンローランの生涯を、同性の恋人で後援者でもあるピエール・ベルジェとの関係を通して描いています。イヴ・サンローランのブラインドは「YSL」のロゴでも有名なので、ブランドに疎い人でも見たことはあるのではないでしょうか。
  
天性のファッションセンスを見出され若くしてクリスチャン・ディオールの後継になるも、経営の才はなく、しかもアルジェリア独立戦争の召集令状が届き、彼は兵役に付く。しかし軍隊に耐えられず精神病を患い、電気椅子などの治療を施されてしまう。この時の経験が後に薬物依存や鬱の起源となったと言われています。
 
その後、クリスチャン・ディオールを解雇され、恋人のピエール・ベルジェと共にオートクチュールメゾン「イヴ・サンローラン」を立ち上げ、成功……その華々しさの裏にある、天才故のキャパオーバーや恋人との軋轢、服飾の流行の浮き沈みに揉まれるイヴの生涯をこの映画で見ることができます。
 
イヴサンローラン03
映画『イヴ・サンローラン』より

イヴとピエールとのラブロマンス

恋人のピエール・ベルジェとの関係を主軸に描いているこの作品は、イヴの生涯をなぞると共にピエール・ベルジェとのラブロマンスも見どころの映画です。イヴは天性の才能は持っているが、経営や政治的な駆け引きが苦手、その反面、ピエールは実業家と言うこともあってイヴのできないことを補える存在。共依存と言うほどではないですが、お互いがお互いに必要不可欠な存在と言えるような間柄です。
 
しかし、2人の関係がずっと好調だったかというとそうでもなく、徴兵により精神衰弱してしまったイヴを支えたり、モデルの女性とピエールが浮気をしてしまったり、イヴがアルコールや薬物におぼれ男娼遊びまでやったりと。かなり波乱に満ちてます。
 
それでもアメリカ映画のようなドラマチックな展開はなく、ゆったりと穏やかにイヴとピエールのラブロマンスを楽しむことができます。
 
イヴサンローラン02
映画『イヴ・サンローラン』より

他にもある「イヴ・サンローラン」映画

「イヴ・サンローラン」をテーマにした作品は他にもあってひとつは『イヴ・サンローラン(2010年/仏映画)』はイヴの死後に作られたドキュメンタリー映画。もうひとつは『SAINT LAURENT/サンローラン(2014年/仏映画)』。 監督はベルトラン・ボネロ、出演はギャスパー・ウリエルとジェレミー・レニエ。
このブログで紹介している『イヴ・サンローラン』と『SAINT LAURENT/サンローラン』は両方とも同じ年に公開されたフランス映画なんですね。このあたりは大人の思惑がいろいろあったようです。『SAINT LAURENT/サンローラン』ではイヴ・サンローランの壮年期の約10年間に焦点を絞って、彼の心の内面に迫った内容となっているそうです。
  
イヴサンローラン01
それぞれいろんな角度から「イヴ・サンローラン」を堪能できるのでお気に入りのイヴ・サンローラン映画を見つけるのも楽しいかもです!
 
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