ボヘミアンラプソディー


あらすじ

1970年代初頭のロンドン、ペルシャ系移民出身の青年ファルーク・バルサラ(後のフレディ・マーキュリー)は、移民差別を受けつつも音楽に傾倒していた。
 
ある日ファルークはファンだったバンド「スマイル」のメンバーでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、ヴォーカリストが脱退したばかりの同バンドに見事な歌声を披露して新しいヴォーカル兼ソングライターとなり、同じく新メンバーのベーシスト・ジョン・ディーコンとともに新生バンドをスタートさせる。
 
「クイーン」と改名したバンドは、ワゴン車を売却してアルバムを自主制作する。レコーディングの様子を目に留めたEMIのA&Rジョン・リードは彼らをスカウト、そしてデビューし、世界各国でのツアーとクイーンが躍進する
 
▼映画『ボヘミアン・ラプソディ』予告編▼


感想

『ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)』は、2018年に公開されたイギリス・アメリカの伝記映画で、イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、1970年のクイーン結成から1985年のライヴエイド出演までを描いています。

脚本はアンソニー・マクカーテンによる執筆で、フレディ役にはラミ・マレックを務める。ほか音楽プロデューサーはクイーンの現役メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが務めました。

史実と違うところはありますが、伝説のバンド・クイーンのボーカルであるフレディの生い立ちを知れるほか、音楽に対してのこだわり、向き合い方、苦悩を知れる作品で、何よりもラストのライブパフォーマンスは圧巻です。
 
ボヘミアンラプソディー01
映画『ボヘミアン・ラプソディ』より

フレディのセクシュアリティ

フレディ・マーキュリーがゲイ、もしくはバイセクシュアルであるのは有名ですが、実は彼の口から公に「ゲイだ」「バイセクシュアルだ」とカミングアウトされたことはないそうです。

この作品では恋仲であったメアリーとのやり取りで「僕はバイセクシュアルだ」「いいえ、あなたはゲイだと思うわ」といったやり取りがあります。
 
と言うのも、当時から同性愛者に対して酷い偏見があり、差別の対象でした。作中でもフレディがマスコミから執拗にセクシュアリティを問われるシーンがあります。

そして彼自身、同性に惹かれるということに苦悩するシーンがあり、それを婚約者メアリーに打ち明けるシーンは切なく、胸が締め付けられます。また、彼はクイーンと言うバンドを家族のように思っていても、バンドメンバーは妻と子という家族がいて、かつての恋人であったメアリーも結婚し、家族を持てない孤独感に苛まれていました。
 
結局彼が同性に惹かれる自分を受け入れ、肯定的に考えられるようになったのは作中ではライブの直前で、その後同性の恋人ジム・ハットンと生涯共にしますが、かつての婚約者メアリーとも生涯の友人で至ります。彼のセクシュアリティが何かは分かりませんが、彼なりに苦悩し、迷い、誰かを愛し、導き出したのかなと思います。
 
ボヘミアンラプソディー02
映画『ボヘミアン・ラプソディ』より

エイズチャリティー活動

当時はまだまだ詳細不明で不治の病とされていたHIV/エイズ。この病によって1991年フレディは命を落とされました。
 
そうしたこともあって、フレディの死後、クイーンの残りのメンバーに彼らのマネージャーだったジム・ビーチを加えた4名は、エイズを意識するためのフレディ・マーキュリー追悼コンサート「The Freddie Mercury Tribute Concert for AIDS Awareness」をし、その収益がマーキュリー・フェニックス・トラストを始動させるための原資として使用された。そして「マーキュリー・フェニックス・トラスト」は、世界規模でAIDSと戦うチャリティー財団となっています。
 
彼はアーティストとして多大な影響を与えましたが、こういったHIV/エイズに関する認知度向上やチャリティー活動面でもとても影響力がありました。
 
ボヘミアンラプソディー03
映画『ボヘミアン・ラプソディ』より

まとめ

映画『ボヘミアン・ラプソディー』はフレディ・マーキュリーの生涯を描いたもの作品ですが、彼の孤独感や音楽に対する姿勢、愛する人に対してフューチャーした感じかなと思っています。なので彼がかなりの猫好きだったり親日家であったりといったちょっとした面白エピソードは端折られていたり、史実と違う部分もあったりですが、エンターテインメントとしてとても見ごたえのある作品です。
 
今回はフレディのセクシュアリティという面から語っていますが、そのセクシュアリティについても映画やこの記事だけは語り切れない、エピソードがたくさんあるので、これを機にフレディ・マーキュリーついて調べるきっかけになればと思います。
 
ボヘミアンラプソディー04
映画『ボヘミアン・ラプソディ』より
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