トランスジェンダー作品01

昨今、演劇方面では様々な観点から「トランスジェンダー役はトランスジェンダー当事者に」という動きがあります。今回はそれらを踏まえて「トランスジェンダーは誰が演じているか」に着目してレインボー作品をご紹介します!今回は「トランスジェンダー当事者がトランスジェンダー役を演じている」作品!

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サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(アメリカ映画/MJ・ロドリゲス他)

サタデーナイトチャーチ




 
▼映画『サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所』予告編▼


【あらすじ】
ニューヨークのブロンクスに暮らす青年・ユリシーズは父親の死をきっかけに「美しくなりたい」という思いを抑えられずにいた。
ある夜、ストリートで出会ったトランスジェンダーのグループに「土曜の夜の教会(サタデーナイト・チャーチ)」へと誘われる。そこは静かで厳格な昼間の教会とは異なり、ダンスや音楽を楽しみながら、同じ境遇の仲間と語らう場として開放されていた。
学校でも家庭でも孤立していたユリシーズは、その自由な雰囲気に夢中になりながら、少しずつ自分を解放してゆく。
ところが、家族にハイヒールを見つけられ、自分の存在そのものを否定されてしまう。家を追い出され街を彷徨うユリシーズに、人生を変える数々の出来事が待ち受けていた―。

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映画『サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所』より MJ・ロドリゲス(左)

まずご紹介するのは2017年のアメリカ合衆国製作のミュージカル映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所』。こちらの作品では主人公の良き理解者としてトランス女性が出てきます。そのトランス女性役には同じくトランス女性であるMJ・ロドリゲスインディア・ムーアが演じています。自身のアイデンティティに悩む子を導く役はトランス女性ならではな細やかな表現力で好演されてました。

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ナチュラルウーマン(チリ映画/ダニエラ・ベガ)

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▼『ナチュラルウーマン』予告編▼
 
【あらすじ】
トランスジェンダーゆえの理不尽な差別に前向きに立ち向かうヒロインを描く人間ドラマ。トランスジェンダーのマリーナは、歳の離れた恋人のオルランドと、愛犬ディアブラと共に暮らしていた。
ある日の夜、突然オルランドが自宅のベッドで意識を失い、急死してしまう。突如、最愛の人を失い、深い悲しみの中にいるマリーナだが、トランスジェンダーであるが故に、周囲から容赦ない偏見と差別を浴びせられる。
葬儀にも参列を許されず、どうにか愛する人に最期のお別れを告げたい彼女は、ある行動にでるのだが…。
 
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映画『ナチュラルウーマン』より マリーナ役ダニエラ・ベガ(左)
 

続いては2017年のチリ・ドイツ・スペイン・アメリカのドラマ映画である『ナチュラルウーマン』。こちらの作品では恋人の死に憂い、家族からのヘイトクライムにも立ち向かうトランス女性のマリーナ役にチリの女優でメゾソプラノ歌手であるダニエラ・ベガが演じており、彼女もまたマリーナ同様トランス女性です。彼女の力強く、表情豊かで、かすかに苦しみを匂わせる演技とても称賛されました。 

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タンジェリン(アメリカ映画/キタナ・キキ・ロドリゲス 他)

タンジェリン
映画『タンジェリン』予告編

 
【あらすじ】

太陽が照り付けるロサンゼルスのクリスマス・イブ。
街角のドーナツショップで一個のドーナツを分け合うトランスジェンダーの二人。
28日間の服役を終え出所間もない娼婦シンディは、自分の留守中に恋人が正真正銘の金髪女と浮気したと聞きブチ切れ、彼女を捜し出してとっちめてやろうと街へ飛び出す。
歌手を夢見る同業のアレクサンドラはそんな親友シンディをなだめつつも、その夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱい。
さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手、ラズミックも巻き込んで、それぞれのカオティックな1日がけたたましく幕を開ける!
 
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映画『タンジェリン』より シンディ役キタナ・キキ・ロドリゲス

続きましては低予算全編iPhoneで撮影されたという『タンジェリン』。舞台はトランス女性が路上で違法なセックスワーカーとして生活するような街。そんな街で嫉妬に狂いヒステリックなまでに暴れまわるトランス女性役に当人もトランス女性であるキタナ・キキ・ロドリゲス、そしてのその親友のトランス女性役に同じくトランス女性であるマイヤ・テイラーが起用されました。キタナ・キキ・ロドリゲスとマイヤ・テイラーは今作が演技ほぼ初挑戦で、トランス女性の日常にこだわったそうです。そういったところは当事者ならではな意見かもしれませんね。 

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SUPERGIRL/スーパーガール 4thシーズン(米ドラマ/ニコール・メインズ)

スーパーガール
▼シーズン4を2分で振り返る!「SUPERGIRL / スーパーガール」※ネタバレ注意▼

 
【あらすじ】
クリプトン星の崩壊から脱出したクリプトン人のカーラ・ゾー=エルは地球へたどり着き、ダンバース夫妻に保護され義理の姉のアレックスと共に育てられる。成長したカーラは地球人としてナショナル・シティのキャットコー・メディアで働きながら日々を過ごしていたが、アレックスが巻き込まれた飛行機事故を自身の超人的な力を使って防いだのを切っ掛けに存在が世間に知られ、上司のキャット・グラントからは「スーパーガール」と名付けられる。カーラは自身の能力が人々のために役立つことを実感し、さらに有意義なものにするためスーパーガールとして活動を始める。アレックスが働くD.E.O.(英語版)(特異生物対策局)の責任者であるハンク・ヘンショウと出会い協力すようになると、スーパーガールは様々な脅威と対峙することになる。

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ドラマ『スーパーガール シーズン4』より ニコール・メインズが演じるドリーマー(ニア・ナル)

『SUPERGIRL/スーパーガール(Supergirl)』は、DCコミックスのスーパーガールを原案とするアメリカ合衆国の実写テレビシリーズで2015年に放送開始し、2021年にはシーズン6は放送されました。その『SUPERGIRL/スーパーガール』のシーズン4では、ヒーロードラマ史上初となるトランスジェンダーのヒーロー、ドリーマー(ニア・ナル)が追加され話題になりました。そのトランス女性ヒーローを演じるは同じく、トランスジェンダーの女優で活動家としても知られるニコール・メインズ。そんなニコールが演じるのは、ニア・ナルというキャラクターは主人公のスーパーガールが務める企業で彼女の部下として登場し、正夢を見るドリーマーとしてその能力を活かしヒーロー活動をしていきます。 

POSE/ポーズ(米ドラマ/MJ・ロドリゲス 他多数)

ポーズ
 
▼Pose (FX) First Look Trailer▼

 
【あらすじ】
LGBTQの人々は、夜ごとに“ボール”と呼ばれるダンスパーティーに集まり、ファッションとヴォーギングを競い合っていた。
その1人であるブランカは、夢を実現するため自らの“ハウス”を立ち上げる。
一方、ゲイであることを理由に親から勘当された17歳の青年デイモンは、ダンサーになることを夢見てニューヨークへやって来る。
 
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海外ドラマ『POSE/ポーズ』より

『POSE/ポーズ』は、2018年ら2021年まで放送されたアメリカ合衆国のテレビドラマで全26話(全3シーズン)。日本でもNetflixなど動画配信サイトで視聴できます。1980年代のニューヨークを舞台に、ボール・カルチャーを通してアフリカ系とラテン系のLGBTQ+コミュニティを描いている作品です。

※ボール・カルチャーとは…ボールとはLGBTQの人たちが、テーマに沿ったファッションやヴォーギングと呼ばれるダンスの技を競い合うコンテストのことで、主に黒人や南米系のLGBTQの人々が集う場所として、ニューヨークでは1969年ごろから登場したアンダーグラウンドなサブカルチャー  

原案・エグゼクティブプロデューサー・監督・脚本に参加していているライアン・マーフィーは、「ストレートの男性がトランスジェンダー役を演じる時代はもう終わり。ハリウッドで働きたいと思いながらも中々チャンスを得られない人々へ、より多くの機会を提供する時期だ」と語り、全米で半年間にもわたる大規模なオーディションを実施。5人のトランスジェンダーの俳優がレギュラーキャストとして決定し、総勢50人のトランスジェンダーの俳優が起用されたことでも話題になりました。

いかがでしたでしょうか。欧米…特にアメリカでは積極的に「トランスジェンダー役はトランスジェンダー役者に」という動きが活発化してると思います。それはトランスジェンダーでしか表現できないものだったり、トランスジェンダーの雇用の問題だったり、理由はさまざまです。今はまだトランス女性が多いように感じますが、今後はトランス男性の役者ももっと出てくるかもしれませんね。今後の映画業界にも注目です!


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