昨今、演劇方面では様々な観点から「トランスジェンダー役はトランスジェンダー当事者に」という動きがあります。今回はそれらを踏まえて「トランスジェンダーは誰が演じているか」に着目してレインボー作品をご紹介します!今回は「トランスジェンダー当事者がトランスジェンダー役を演じている」作品!
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トランスジェンダー役は誰が演じる?
サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(アメリカ映画/MJ・ロドリゲス他)
【あらすじ】
まずご紹介するのは2017年のアメリカ合衆国製作のミュージカル映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所』。こちらの作品では主人公の良き理解者としてトランス女性が出てきます。そのトランス女性役には同じくトランス女性であるMJ・ロドリゲスやインディア・ムーアが演じています。自身のアイデンティティに悩む子を導く役はトランス女性ならではな細やかな表現力で好演されてました。
ナチュラルウーマン(チリ映画/ダニエラ・ベガ)

【あらすじ】
葬儀にも参列を許されず、どうにか愛する人に最期のお別れを告げたい彼女は、ある行動にでるのだが…。
続いては2017年のチリ・ドイツ・スペイン・アメリカのドラマ映画である『ナチュラルウーマン』。こちらの作品では恋人の死に憂い、家族からのヘイトクライムにも立ち向かうトランス女性のマリーナ役にチリの女優でメゾソプラノ歌手であるダニエラ・ベガが演じており、彼女もまたマリーナ同様トランス女性です。彼女の力強く、表情豊かで、かすかに苦しみを匂わせる演技とても称賛されました。
タンジェリン(アメリカ映画/キタナ・キキ・ロドリゲス 他)
【あらすじ】
28日間の服役を終え出所間もない娼婦シンディは、自分の留守中に恋人が正真正銘の金髪女と浮気したと聞きブチ切れ、彼女を捜し出してとっちめてやろうと街へ飛び出す。
さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手、ラズミックも巻き込んで、それぞれのカオティックな1日がけたたましく幕を開ける!
続きましては低予算全編iPhoneで撮影されたという『タンジェリン』。舞台はトランス女性が路上で違法なセックスワーカーとして生活するような街。そんな街で嫉妬に狂いヒステリックなまでに暴れまわるトランス女性役に当人もトランス女性であるキタナ・キキ・ロドリゲス、そしてのその親友のトランス女性役に同じくトランス女性であるマイヤ・テイラーが起用されました。キタナ・キキ・ロドリゲスとマイヤ・テイラーは今作が演技ほぼ初挑戦で、トランス女性の日常にこだわったそうです。そういったところは当事者ならではな意見かもしれませんね。
SUPERGIRL/スーパーガール 4thシーズン(米ドラマ/ニコール・メインズ)
【あらすじ】
クリプトン星の崩壊から脱出したクリプトン人のカーラ・ゾー=エルは地球へたどり着き、ダンバース夫妻に保護され義理の姉のアレックスと共に育てられる。成長したカーラは地球人としてナショナル・シティのキャットコー・メディアで働きながら日々を過ごしていたが、アレックスが巻き込まれた飛行機事故を自身の超人的な力を使って防いだのを切っ掛けに存在が世間に知られ、上司のキャット・グラントからは「スーパーガール」と名付けられる。カーラは自身の能力が人々のために役立つことを実感し、さらに有意義なものにするためスーパーガールとして活動を始める。アレックスが働くD.E.O.(英語版)(特異生物対策局)の責任者であるハンク・ヘンショウと出会い協力すようになると、スーパーガールは様々な脅威と対峙することになる。
『SUPERGIRL/スーパーガール(Supergirl)』は、DCコミックスのスーパーガールを原案とするアメリカ合衆国の実写テレビシリーズで2015年に放送開始し、2021年にはシーズン6は放送されました。その『SUPERGIRL/スーパーガール』のシーズン4では、ヒーロードラマ史上初となるトランスジェンダーのヒーロー、ドリーマー(ニア・ナル)が追加され話題になりました。そのトランス女性ヒーローを演じるは同じく、トランスジェンダーの女優で活動家としても知られるニコール・メインズ。そんなニコールが演じるのは、ニア・ナルというキャラクターは主人公のスーパーガールが務める企業で彼女の部下として登場し、正夢を見るドリーマーとしてその能力を活かしヒーロー活動をしていきます。
POSE/ポーズ(米ドラマ/MJ・ロドリゲス 他多数)
【あらすじ】
『POSE/ポーズ』は、2018年ら2021年まで放送されたアメリカ合衆国のテレビドラマで全26話(全3シーズン)。日本でもNetflixなど動画配信サイトで視聴できます。1980年代のニューヨークを舞台に、ボール・カルチャーを通してアフリカ系とラテン系のLGBTQ+コミュニティを描いている作品です。
原案・エグゼクティブプロデューサー・監督・脚本に参加していているライアン・マーフィーは、「ストレートの男性がトランスジェンダー役を演じる時代はもう終わり。ハリウッドで働きたいと思いながらも中々チャンスを得られない人々へ、より多くの機会を提供する時期だ」と語り、全米で半年間にもわたる大規模なオーディションを実施。5人のトランスジェンダーの俳優がレギュラーキャストとして決定し、総勢50人のトランスジェンダーの俳優が起用されたことでも話題になりました。
いかがでしたでしょうか。欧米…特にアメリカでは積極的に「トランスジェンダー役はトランスジェンダー役者に」という動きが活発化してると思います。それはトランスジェンダーでしか表現できないものだったり、トランスジェンダーの雇用の問題だったり、理由はさまざまです。今はまだトランス女性が多いように感じますが、今後はトランス男性の役者ももっと出てくるかもしれませんね。今後の映画業界にも注目です!




























