あらすじ
1980年代末のニューヨーク。ミュージシャンのロジャーや映像作家志望のマークをはじめとするアーティストの卵たちは、家賃さえも払えない貧しい生活を送っていた。そんな中、ドラッグやエイズといったさまざまな問題に直面しながらも、彼らは夢に向かって強く生きていく。▼映画『RENT/レント』予告編▼
感想
『レント(RENT)』は、アメリカ合衆国の劇場ミュージカル、ミュージカル映画で、1996年にオフブロードウェイで初演。今日までに日本を含む世界15カ国で各国語版の『レント』が上演されています。また、2005年にはハリウッドで映画化もされました。
『レント』は、音楽的にはロックミュージックと伝統的なブロードウェイミュージカルとの融合を意図したものであるそうで、その幅広いジャンルの音楽性も評価されています。また、エスニックマイノリティ(少数民族)、セクシャルマイノリティ(性的少数者)、麻薬中毒や HIV/エイズなどといった、それまでの主流派ミュージカルでは敬遠されていた人々や題材を幅広く取り上げている点でも画期的な作品とされています。
個人的にはその音楽の豊富さについて驚かされました。もうずっと歌ってる。これまで何度かミュージカル作品を観ましたが、こんなに常に歌ってるって珍しいのでは?と思ったくらい、ずっと歌ってます。そしてその音楽がどれも素晴らしいです。もちろん、ボヘミアンな生き方という点も良かったですし、HIV/エイズに立ち向かうという勢いも良かったですが、やっぱり音楽が凄くて、心にダイレクトに訴えかける感じがしました。
『レント』は、音楽的にはロックミュージックと伝統的なブロードウェイミュージカルとの融合を意図したものであるそうで、その幅広いジャンルの音楽性も評価されています。また、エスニックマイノリティ(少数民族)、セクシャルマイノリティ(性的少数者)、麻薬中毒や HIV/エイズなどといった、それまでの主流派ミュージカルでは敬遠されていた人々や題材を幅広く取り上げている点でも画期的な作品とされています。
個人的にはその音楽の豊富さについて驚かされました。もうずっと歌ってる。これまで何度かミュージカル作品を観ましたが、こんなに常に歌ってるって珍しいのでは?と思ったくらい、ずっと歌ってます。そしてその音楽がどれも素晴らしいです。もちろん、ボヘミアンな生き方という点も良かったですし、HIV/エイズに立ち向かうという勢いも良かったですが、やっぱり音楽が凄くて、心にダイレクトに訴えかける感じがしました。
映画『RENT/レント』より
登場人物紹介
マーク・コーエン
映像作家を目指す主人公。舞台ではナレーター役も務め、映像で親しい友達たちと過ごした1年間を記録している。ロジャーのルームメイト。恋人モーリーンを、レズビアンであるジョアンに奪われたばかり。ユダヤ系、ストレート。
ロジャー・ディヴィス
マークのルームメイト。元人気ロックバンドのリードボーカル。元ヘロイン中毒者。HIV感染で引き籠りとなり「死ぬ前にただ一曲の名曲を書く」ことに没頭するようになるが、ひょっこり現れた下の階に住むミミに思いを寄せるようになる。ストレート、HIV陽性。
トーマス・コリンズ
大学講師。マークとロジャーの元ルームメイト。エンジェルと恋に落ちる。アフリカ系、ゲイ、HIV陽性。
エンジェル・ドゥモット・シュナールド
ストリートドラマーにしてドラァグクイーン。明るく優しい性格。コリンズと恋に落ちる。ヒスパニック系、ゲイ、HIV陽性。
ミミ・マルケス
マークとロジャーの下の階に住む、ヘロイン中毒のセクシーダンサー。ロジャーと恋に落ちる。ヒスパニック系、ストレート、HIV陽性。
ベンジャミン・コフィン 3世
マーク、ロジャー、コリンズの元ルームメイト。富豪の娘との婚姻により、かつて住んでいたビルの家主になる。依然そこに住むマークとロジャーに滞納している家賃(レント)の支払いか立ち退きかを迫る。アフリカ系、ストレート。
ジョアン・ジェファソン
ハーバード大学出身のエリート弁護士。モーリーンの恋人だがモーリーンの奔放さに振り回され、その関係を見直し始める。アフリカ系、レズビアン。
モーリーン・ジョンソン
アングラパフォーマー。浮気性。マークの元恋人。現在はジョアンの恋人。バイセクシュアル。
映画『RENT/レント』より
ジョナサン・ラーソンのエピソード
レント ライヴ・オン・ブロードウェイ
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この楽曲は、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』の甘く美麗な世界を現代の粗暴な喧噪の中に置き換えるという構想のもと、ジョナサン・ラーソンが作詞・作曲・脚本を担当し、7年の歳月をかけて彼の最初のミュージカルをほぼ独力で書き上げました。しかし、その開幕を目前にしたプレビュー公演初日の1996年1月25日未明、見逃されていたマルファン症候群に起因する胸部大動脈瘤破裂によって35歳で急死したとことです。
そのほか、様々な伝説とエピソードがあり、今ではレントヘッドと呼ばれる熱狂的なレントファンもいるようです。ちなみに映画版の監督もレントヘッドなんだとか。
まとめ
正直、ストーリーそのものはありきたりだと感じました。しかし、ボヘミアンという設定がうまく働いていて、前半の困難でもなんでもどんとこい!乗り越えてやるぞ!といったようなポジティブな雰囲気から、後半の何をやってもダメなんだというネガティブな雰囲気の落差が凄い。それを彩っているのがやっぱり楽曲で、役者陣の好演だと思います。とにかく歌って歌って、常に歌ってるので、ミュージカル作品苦手だなって人でも、少し長めのミュージックビデオの感覚で気楽に観られるのではないかなと思いました。いやこんな豪華なミュージックビデオもそうそうないか……。
そして、その力強い音楽たちは、見る人に元気を与えてくれる、そんな作品になっています!

映画『RENT/レント』より
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