あらすじ
ロバート・イーズ。アメリカ・ジョージア州に住むこの人物は、かつて女性として生まれ、2人の息子を育てた後、男性として生きることを選んだ。彼の最愛のパートナー、ローラは男性として生まれ、現在では女性としての人生を送っている。ロバートは、女性だった頃の遺物である子宮が末期ガンに侵されていた。余命は残りわずか。それでも近くアトランタで開催されるトランスジェンダーの大会に参加しようと楽しみにしている。ロバートの病状は日々悪化し始め、ローラは献身に身の回りの世話をする。大会はもう間近に迫っていた。
感想
『ロバート・イーズ(Southern Comfort)』は、2000年に製作されたアメリカのドキュメンタリー映画。監督はケイト・デイビス。性同一性障害をテーマとしたドキュメンタリーでトランスセクシャルのロバート・イーズの1年間を追っている。
公開年が2000年ということで、実際は1990年代後半の事情だと思いますが、トランスジェンダーに対してかなり辛い現実をドキュメンタリーとして納めています。例えば家族に認められないと手術ができない(まだまだ偏見が強い時代に家族の許可なんてある意味最難関)だとか、トランス男性としては不要でしかもガンに侵さされている子宮の摘出すら叶わない……これは恐らく、末期で手術しても体力を削るだけだと判断された+男性の見た目であるロバートが婦人科に赴くことを嫌がった結果だと思われる……など。
今では考えられないほど、差別的で偏見に塗れた現状が見れるドキュメンタリーとなっており、そんな中でも幸せを見つけ勝ち取ろうとするロバートの力強さを感じることができます。またドキュメンタリーなので、盛り上がるような音楽があるわけでもなく、劇的でドラマチックな仕掛けがあるわけでもなく、ただただ淡々と現状を伝えているので、それがダイレクトに伝わるかと思います。
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公開年が2000年ということで、実際は1990年代後半の事情だと思いますが、トランスジェンダーに対してかなり辛い現実をドキュメンタリーとして納めています。例えば家族に認められないと手術ができない(まだまだ偏見が強い時代に家族の許可なんてある意味最難関)だとか、トランス男性としては不要でしかもガンに侵さされている子宮の摘出すら叶わない……これは恐らく、末期で手術しても体力を削るだけだと判断された+男性の見た目であるロバートが婦人科に赴くことを嫌がった結果だと思われる……など。
今では考えられないほど、差別的で偏見に塗れた現状が見れるドキュメンタリーとなっており、そんな中でも幸せを見つけ勝ち取ろうとするロバートの力強さを感じることができます。またドキュメンタリーなので、盛り上がるような音楽があるわけでもなく、劇的でドラマチックな仕掛けがあるわけでもなく、ただただ淡々と現状を伝えているので、それがダイレクトに伝わるかと思います。
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