ブレンダと呼ばれた少年
結構有名なお話ですが【性自認は環境などによる後天性で決まるものだとは限らない】となったエピソードです。この話は書籍『ブレンダと呼ばれた少年』にまとめられており、4コマにするにあたってかなりいろいろ端折っていますが、もっといろいろ壮絶なエピソードなので、本のタイトルである【ブレンダと呼ばれた少年】や強制的に性転換手術をさせられた青年の名前【デイヴィット・ライマー】やその手術を担当した性科学者である【ジョン・マネー】で検索すると詳しく知ることができると思います。

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この事件の詳細が発覚する前までは、環境によって性自認は決定づけられると割と信じられていて、男らしくしつければ男らしく育ち、女の子らしく育てれば女の子らしく育つ……みたいな考えが当たり前でした。この考えは事件が明るみに出た後すぐになくなかったかというとそういうわけではなく、今でも根強くあり、なかなか払拭できない考えでもあります。
 
またこの事件のことから【性自認は先天性(生まれつき)に決定づけられるもので、後天的に決められるものではない】という考えも一時期ありましたが、必ずしもそういった両極端なことではなく「性ホルモンにより性自認が揺らぐ」「性別移行しれから決定づけられた」「思春期に入って性自認が決まった」ということもあるので、必ずしも先天性というわけではなく、あくまで個人差である……というのが現在の見解だと思います。
 
こういったいろんな事件があって、今のジェンダー情勢があったりするので、知ってもらいたいなという思いです。……いや、本当改めてすごい事件だなぁ……。
 
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