君の視線が止まる先に


あらすじ

自他ともに認める最高に恵まれた財閥2世テジュ。そしてその傍を影のようにいつも離れずにいるボディーガード・グク。二人は古くからの友達ではあるが、主従関係でもある。テジュにとってグクは気が安らぐ親友のような存在。そしてグクは与えられた任務に背くことなく、黙々とテジュの警護に付いてきた。ある日、二人の前に明るい転校生・ヘミが現れる。
 
ヘミは一目ぼれしたグクに積極的にアプローチ。一方、ピルヒョンの彼女を立て続けに奪ったテジュは、魔性の魅力でピルヒョンさえも親友にしてしまう。いつしか心の奥で密かにテジュのことを想うようになったグクは、ピルヒョンという存在がうっとうしい。そしてヘミを通して自分の気持ちから目をそらそうとする。そんなグクの気持ちは知るよしもないテジュは、恋愛コーチ役を買って出る。
 
テジュは片時も離れることなく、いつも自分を守る影のような存在だったグクの微妙な変化を感じ取る。表向きはグクの恋愛を積極的に応援するが、自分よりヘミを大事にするようで苛立ちも覚える。次第に膨らんでいくグクへの想いをどうすることもできないテジュ。互いのことが気になるテジュとグク。しかし、自分たちの気持ちに正直になることができない…。

▼韓国BLドラマ「君の視線が止まる先に」予告編▼


登場人物紹介&キャスト

【登場人物紹介&キャスト】
ハン・テジュ(ハン・ギチャン)
韓国有数企業TBグループの御曹司、グクとは幼いころから親友である。容姿端麗で常に注目される人物。
カン・グク(チャン・ウィス)
テジュを側で守るボディーガードであり親友でもある。武芸に秀で寡黙。
チェ・ヘミ(チェ・ヨンチョン)
テジュとグクの前に現れた転校生、その天真爛漫さでグクに一目惚れをすると猛アタックを仕掛け二人を翻弄する。
キム・ピルヒョン(チョン・ジェヨン)
テジュから恋人を奪われるが友人となってしまう。

君の視線が止まる先に01
ドラマ『君の視線が止まる先に』より

感想

『君の視線が止まる先に』(原題:너의 시선이 머무는 곳에、英題:Where Your Eyes Linger) は、2020年のハン・ギチャン、チャン・ウィス、チェ・ギュリ、チョン・ジェヨンが主演を務める韓国のウェブドラマ。くくりとしては「BLドラマ」というくくりらしいです。物語はシリアスな設定ではあるものの全体的にコメディタッチでシンプル。全8話だけれど1話が10分くらいなので全部見ても100分満たないこともあってドラマと言う割にはサックリと見れるのも特徴です。
 
昨今、タイのBLドラマがブームになったり、日本でもBL原作のドラマや映画が数多く作られますが、韓国ドラマもそのブームに乗ったような感じだそうで、韓国でも珍しいBLものの作品とのことです。とは言ってもそれまでも同性愛をテーマにした韓国作品はいくつかあったりするので、韓国のエンタメ業界にもBL作品の波が今後来るかもしれませんね。
  
内容は、日本のBLでもよくありそうだけど、逆にコテコテすぎて珍しいかもしれないといった内容。御曹司とボディガードという主従関係、親友、第三者の登場で揺れ動く関係、その第三者は当て馬、両片想い……というBLでありそうな設定てんこ盛り……まさに王道とも言える設定に、ストーリーも王道、主従関係故にお互いに踏み出せない関係、御曹司故に同性愛に厳しい目、これだけ王道を攻められると安心して見れますね。
 
お互いがお互いの想いに気づいたとき、テジュとクグの絶対的な関係が揺らぎつつも、敵は多い。親友や主従関係という関係ではなく、本人たちが望んだ関係へとラストは変わっていきます。純粋で誠実な想いは本当に人を愛するからこその姿勢が描かれていたように思います。

君の視線が止まる先に02
ドラマ『君の視線が止まる先に』より

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