SRS ありきたりなふたり
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あらすじ
ベッドの中で交わり合うツヅケンとユイ。そんな中突然ユイの発した一言に、ツヅケンはそれ以上続けることが出来なくなってしまう。「昔手術したんだよね。男だったの、私。」 その突然のユイのカミングアウトに悩み葛藤するツヅケン。そんな中突然ツヅケンの前に現れたのは中性的な青年ミチルだった。ミチルに連れられて行った先はBar ライト。そこは性的少数者、いわゆるセクシャルマイノリティの集まるバーだったのだ。ツヅケンはセクシャルマイノリティの人たちと触れ合うことで自分がいかに無知だったかを知ることになる。
そんな中、ライブハウスの従業員であるアオイから告白を受ける。アオイは体も心も女性であるとツヅケンに迫る。 踏ん切りのつかないツヅケンとユイは衝突してしまう。出て行ってよとユイに部屋を追い出され出てゆくツヅケン。そして悩んだ末、ある結論に至る。その結論を出すためにライブに臨んだツヅケンだが果たしてその結論とは、、、
映画『SRS♂ありきたりなふたり♀』予告編
感想
『SRS♂ありきたりなふたり♀』とは2012年公開の日本映画。監督は『カミングアウト』も手掛けている犬童一利。物語は彼女から元男性だったと聞かされ、性別や今後の恋愛について悩むというストーリーで、主演の続城健太郎の実体験から生まれた物語だというから驚きです。
個人的には「SRSって知ってる?」なんて聞き方するだろうか?という疑問は浮かびますが、それはそれとして「彼女が元男性」という事実を突きつけられて、性別とはなんなのか、性的マイノリティとは?と時には叱責されながら、時には茶化されながら答えを導き出す様子はリアリティを感じました。
私はユイとは違って、元男性であることに負い目を感じてしまっているので恋愛に前向きに考えられない部分はありますが、ユイの堂々としている様は「元男性だってもっと自由に恋愛していいんだよ」というメッセージのようにも感じ、勇気づけられました。
約50分と言う短い作品ですが、その分物語は簡潔で、それでいて「恋愛と性別」について考えさせられる作品でした。
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