しんちゃんと


前もって……盛大なネタバレごめんなさい!

以前ブログのコメントで昔見たある映画を思い出しました。それは『映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』というアニメ映画で、内容としてはしんちゃんファミリーが戦国時代にタイムスリップして……というもの。実はクレヨンしんちゃんには「オカマキャラ」という枠が原作でもアニメでもあり、その豊かで多彩なキャラクターは作品を盛り上げてくれます。

初期の頃の映画には毎回ひとりはオカマキャラが登場していました。敵だったり、味方だったり、チョイ役だったり。しかしいわゆるネタキャラクターであり、笑いとか個性の強さといった部分が目立つようなキャラクターではありました。……オブラートに包んだ言い方をしていますが……。

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そんな中、映画雲黒斎の野望では、まず吹雪丸というゲストキャラクターが登場するのですが、吹雪丸は女性だが男性のフリをして武士をしているというキャラクター。男性のフリをしている理由は「男子が生まれなかったから」というもの。これだけでも今までのネタキャラクターのオカマさんとは少し違う性別の描かれ方していて、当時の私には驚きだったのですが。物語後半に出てくる吹雪丸の妹・雪乃は実は男性で自身を生まれつき女性だと思い込んでいるというキャラクター。しかも(女性だと思い込んでいることを)治そうとしても治らなかったので、姉の吹雪丸が男子として育てられた」という設定。

これまでのオカマキャラさんとは違う描かれ方に幼かった私は驚きました。漠然と男性が女性になろうとする=しんちゃんに出てくるオカマキャラ、みたいなイメージがあったのを、壊れた瞬間のような感じでした。……というか冷静に考えて、しんちゃんに出てくるオカマキャラさんたちは色が濃すぎるというか、特に「ヘンダーランドの大冒険」のマカオとジョマの色の濃さは異常(笑)

ちなみに「雲黒斎の野望」で一番驚いたのは、吹雪丸とダイアナお銀という敵との対決シーンでダイアナお銀が言った「お前、女だね!肌のにおいで分かるよ!」というセリフ。幼心に「男と女で肌の匂いって違うの!?」と驚いたのを覚えています。その後の吹雪丸の力強いセリフも含めてとても印象深いシーンでした

※以前の記事『クレヨンしんちゃんとオカマキャラ【LGBTQ】』から4コマを少し描きなおしました